PlayStation 4が直面する「厳しい現実」 大作ラッシュからハブられ「SIEも見限った?」
2025年の話題作が遊べないPS4の現状
●世界的ヒットシリーズの視野に入らなくなった、2025年のPS4 2025年1月だけ見ても、さまざまなタイトルがゲーム業界を盛り上げます。そのなかでも、一騎当千のアクションと爽快感で人気を博すシリーズの最新作『真・三國無双 ORIGINS』に注目するゲームファンが数多くいます。その対応ハードは、PS5/Xbox Series X|S/Steamに限られており、PS4版の予定はありません。 先ほど名前を挙げた『ドラクエ3』に続き、HD-2D版『ドラゴンクエストI&II』も2025年に登場しますが、リリース先はNintendo Switch/PS5/Xbox Series X|S/Steam/Windowsのため、今回も同様にPS4版は見送られています。 近作の展開で海外人気も大きく伸びたハンティングアクションの最新作『モンスターハンターワイルズ』は、PS5/Xbox Series X|S/Steam向けに、2月28日に発売予定です。シリーズの転換期となった『モンスターハンター:ワールド』がPS4を代表する作品のひとつだったため、その最新作がPS5世代に移ることに時代の移り変わりを感じます。 そんな『モンスターハンターワイルズ』すら脅かすビッグタイトル『グランド・セフト・オートVI』も、2025年秋に登場する模様です。対応ハードは、S5とXbox Series X|Sと、選択肢がかなり少なくなっています。 そして専売タイトルとして発売予定なのが、『Ghost of Tsushima』に続く第2弾『Ghost of Yotei』と、コジマプロダクションの最新作『Death Stranding 2 On The Beach』です。いずれも年内に発売される予定ですが、対応ハードはPS5のみとなります。 ●2025年はPS4が一線をしりぞく時期か もちろん、2025年に発売される全てのタイトルから、PS4がそっぽを向かれたわけではありません。『FREEDOM WARS Remastered』や『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』、『幻想水滸伝 I&II HDリマスター 門の紋章戦争/デュナン統一戦争』に『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚2』と、PS4版もリリースされる新作は少なくありません。 しかし、今回取り上げた『モンスターハンターワイルズ』と『グランド・セフト・オートVI』が、2025年のゲーム業界に大きな影響を与えるのはほぼ間違いありません。また、『真・三國無双 ORIGINS』やHD-2D版『ドラクエI&II』、『Ghost of Yotei』、『Death Stranding 2 On The Beach』も、それぞれの購買層に強く訴えかける作品ぞろいです。 こうした期待作や話題作に関われない2025年のPS4は、厳しい局面を迎えつつあるといえるでしょう。また公式サイトでは、「日本国内におけるPlayStation 4の出荷は終了しました」と記載されており、幕引きの近さを実感します。 どんなに素晴らしいゲーム機であっても、時期とともに表舞台から降りていきました。PS4の番がそろそろ回ってくるのかもしれません。
臥待