うちの猫、エサの催促方法が特殊なんだが!? クセ強猫たちに振り回され続ける飼い主の日常【書評】
お互いのお尻の臭いを嗅ぎ合って、猫パンチを繰り広げる2匹。そのまま追いかけっこがはじまり、作者の側を通り過ぎるついでにぽんたは作者の足に噛みつくのだ。アルフが来てもまったく変わらないぽんたの態度に、思わず笑顔になってしまう。猫の数だけ増えたトラブルのせいでもっとドタバタになってしまったものの、愛情いっぱいに猫たちをお世話する作者の日々は続いていく。
もし悪性のシコリだったとしても、早期発見すれば助かる可能性もあるそうだ。日常的な猫との触れ合いで発見できたことからも、作者の猫への愛情深さを感じられるだろう。もし、猫を飼っているなら、触診も兼ねて毎日たくさん撫でてあげてもらいたい。もちろん、ぽんたのように触診のハードルが高い猫もいるのだが――。
愛らしい2匹の猫たちと悲壮な作者の姿に思わず笑顔になれるので、本作を読めば笑って癒やされること間違いなしだ。自由気ままで奇天烈な行動をし続ける猫たちと、そんな猫に全力で振り回される作者の日々をいつまでも見守り続けたい。 文=ネゴト/ 押入れの人