新燃岳の火山性地震10日間で282回 10日は10回 レベル引き上げ基準に近づく 鹿児島県
霧島連山の新燃岳で火山性地震が増加しています。直近10日間での火山性地震は、280回を超え、レベル引き上げの基準である300回に近づいています。 気象台によりますと、新燃岳では10月下旬から火口直下を震源とする火山性地震が増減を繰り返していて、10日は午後3時までに10回観測。今月1日からの10日間の合計は、282回とやや多い状態となっています。 あす11日中に18回以上の火山性地震が観測されれば、気象庁が定める直近10日間で300回の噴火警戒レベル2への引き上げの基準に達することになります。 また、気象庁がきのう9日に行った現地調査では、新燃岳西側斜面の割れ目の地熱域に特段の変化は認められず、西側斜面割れ目からの噴気も認められなかったと発表しました。また、山麓で実施した現地調査では、火山ガスは検出できなかったとしています。 気象庁は火山活動がさらに高まる可能性があるとして、今後の情報に注意を呼びかけています。
南日本放送