鬼才!日本のドラマの歴史を塗り替えた飯田譲治監督の新作映画『神様のサイコロ』がやばい
【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】
『NIGHT HEAD』『沙粧妙子-最後の事件-』『ギフト』等々…日本のドラマの歴史を塗り替える傑作を量産した飯田譲治監督の新作映画『神様のサイコロ』が、間もなく公開されます。 【予告編動画】『神様のサイコロ』 若干面識があるので、ドラマ界隈で生きてきた筆者は、出来るだけ顔に出さないようにしていたのですが、凄い大好きで、ちょっとジャンプするぐらい新作の情報に喜んでいて、今回は我慢できず「記事にするから先に観せてくれ!」と、5年ぶりぐらいに連絡を取って、試写を観せて頂きました。 やっぱり、面白かった! 「量子物理学×魔術」 もうさ、妄想なのか哲学なのかわからん、この世界観が監督の“真骨頂”だと思いませんか!? かの天才科学者アインシュタインが「神はサイコロを振らない」といい、量子力学に疑問を提示したことに真っ向から「映画」という武器で真っ向から立ち向かってるんですよ。 なんか「偶然なんか、無い」みたいな意味なんですが、そこへのロジックが、ずっとカッコいい。 筆者、42才なんですが、監督は20才位歳上なのにYouTuberやSNS、マルチアングルやタイムラプスなど、題材や編集の現代向けのアップデートがハンパない。 「そろそろ老けてくれ!」と、切に願いました。 そして、ラスト30分、渡辺哲さんが登場してからのカタルシスが、たまらん!! 映画を観て、「敗けた」と、素直に思えたのは久しぶりでした。 間もなく劇場公開なので、是非、皆様ご覧下さい!
黒田勇樹(くろだ・ゆうき) 1982年、東京都生まれ。幼少時より俳優として舞台やドラマ、映画、CMなどで活躍。 主な出演ドラマ作品に『人間・失格 たとえば僕が死んだら』『セカンド・チャンス』(ともにTBS)、『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ)など。山田洋次監督映画『学校III』にて日本アカデミー賞新人男優賞やキネマ旬報新人男優賞などを受賞。2010年5月をもって俳優業を引退し、「ハイパーメディアフリーター」と名乗り、ネットを中心に活動を始めるが2014年に「俳優復帰」を宣言し、小劇場を中心に精力的に活動を再開。 2016年に監督映画「恐怖!セミ男」がゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて上映。 現在は、映画やドラマ監督、舞台の脚本演出など幅広く活動中。