“想い出アルバム作戦”に馳知事「ブログは事実です」「今後一切答えない」発言めぐり頑なに口閉ざすも…
東京オリンピックの招致をめぐり、政府の機密費を使ってIOC委員に贈答品を渡したと発言した石川県の馳知事。発言の波紋が国会にも広がる中、馳知事は22日行われた会見で「今後、五輪招致について一切答えない」と述べ、頑なな姿勢を貫きました。 この問題は11月17日、都内の会合で講演した馳知事が、東京オリンピックの招致活動でIOCの委員全員に1冊20万円のアルバムを官房機密費を使って贈ったと話し、即日撤回したものです。 21日の国会では野党から馳知事の参考人招致を求める声も出されています。22日に開かれた会見で、このことについて問われた馳知事は…。 Q 野党から参考人招致求める声があるが? 「国会の運営については国会対策、与野党で検討されるものと思っている。私には参考人として来てほしいという連絡はない」(馳浩 石川県知事) Q (連絡が)あった場合、国会で説明する考えは? 「仮定の話にお答えは控えます」 一方、自身が更新しているブログ“はせ日記”。2013年の記事には、当時の菅官房長官への五輪招致活動報告のひとつに、「想い出アルバム作戦」と記載されています。 馳知事 「ブログに書いてあることは事実です。私ないしは秘書数名でチェックしていて、指摘や批判はちゃんと受け止めたうえで訂正する場合は訂正するし…」 さらに…。 Q 20万円の手土産は高いと思うか?安いと思うか? 「相手にも寄りけりですが…お土産としてはありえないですよね」 Q 20万円の贈り物をしたことはあるか? 「私は妻への結婚指輪は20万円以上だったと思う」 IOCが当時の倫理規定で認めていたのは「ごくわずかな価値の贈り物」。馳知事自身も、20万円はお土産の金額としてありえないと答えます。 会見では、ブログの内容以外にも「機密費」発言に関する質問が相次ぎますが…。馳知事 「五輪招致に関して、これ以上申し上げるつもりは全くありません」 五輪招致についての質問には「今後、一切答えない」という返答に終始しました。県民だけでなく国民全体の視線が注がれている馳知事。県のトップとして、自らの発言についてしっかりと説明責任を果たすことが求められています。
北陸放送