「人生終わりと思っていた」家なき人たちの実態 住まいを提供…支援事業の現状
豊後大野市の居住支援協議会を運営している社会福祉法人偕生会。2014年から全国に先駆けて居住支援住宅「くすのきハウス」を開設し、現在3か所でおよそ20人の配慮者の生活を支援しています。 偕生会 古庄八重さん: 「こちらの棟の奥から9部屋10人分の部屋を準備しています。1つの家を借りてそこで生活できる人はいいけれど、そこにたどり着くにはここで生活リズムを整える」 部屋の利用料金は水道光熱費と3食が付いて1日1900円と割安です。ただ、国からの報酬がない独自の取り組みのため、偕生会が赤字分を補填することで成り立っています。 豊後大野市居住支援協議会事務局 澤田知美さん: 「個人と個人のサポートだけではなく、まちづくりや地域づくりにつながるような活動をいろいろな方々とやっていきたい」 歩けない状態でシェアハウスに入り、山仕事ができるまでに回復した住民C。一度は捨てかけた生きる希望を再び見出すことができるようになりました。 (住民C)「こうしたらあの人が喜んでくれるかなということをできる範囲でやるのが楽しいし、できていくことに幸せを感じるわな。私が元気にしていたら5年後を撮りに来てほしい」
大分放送