プロボクシング女子5大タイトル戦が14日開催 メインは“餃子戦士”チャオズ箕輪―元世界王者・奥田朋子のWBOアジアP・Sフライ級王座決定戦
◆プロボクシング ▽WBO女子アジアパシフィック・スーパーフライ級(52・1キロ以下)王座決定戦8回戦 チャオズ箕輪―奥田朋子(14日、東京・後楽園ホール) 女子5大タイトル戦の前日計量が13日、東京・文京区の日本ボクシングコミッションで行われ、メインイベントのWBO女子アジアパシフィック(P)・スーパーフライ級(52・1キロ以下)王座決定戦に出場する東洋太平洋フライ級(50・8キロ以下)王者・チャオズ箕輪(ワタナベ)は51・9キロ、同スーパーフライ級1位・奥田朋子(堺春木)はリミットの52・1キロでともに一発クリアした。 戦績は36歳のチャオズが8勝(6KO)4敗、41歳の奥田が8勝(2KO)5敗2分け。 計量後、取材に応じたチャオズは「減量も順調で、コンディションはいいです。今からでも試合ができるくらい」と力を込めた。奥田とは2023年3月に対戦し、2―0判定勝ちを収めたが「1年以上前のこと。あまり覚えていない。相手は長身で懐は深かったという印象。いつもどおりやるだけです」と自分のボクシングに徹するつもりだ。 目標は世界の頂点。地元の栃木・宇都宮名物のギョーザにちなんでリングネームをつけたチャオズは「スーパーフライ級にいるのも世界を目指すため。“餃子戦士”健在をアピールしたい」と勝利の先に世界を見据えた。 対する奥田は元WBO世界スーパーフライ級王者。2020年12月に現IBF世界バンタム級王者・吉田実代を破って世界の頂点に立った。翌21年6月のリターンマッチで1―2の判定で敗れて王座から陥落すると、その後2連敗。それでも昨年12月に2回TKO勝ちで見事に再起を飾ると、再び世界に焦点を絞った。 「計量はいつもアンダーだったから、初めてリミットでクリアできてよかった。戦い方は大幅に変えることはない。自分から動いて、思い切りやるだけです」と奥田。「チャンスがあれば、倒して勝ちたい」と連続KO勝ちでリベンジを果たす意気込みを示した。 14日は女子の5大タイトル戦が行われ、セミファイナルは女子東洋太平洋ミニマム級(47・6キロ以下)王座決定戦で、アマ8冠の和田まどか(TEAM 10COUNT)がジュターティップ・シティチェン(タイ)と対戦。女子WBOアジアP・アトム級王座決定戦(8回戦)は日本同級8位・吉田里穂(RISE FIT)とIBF世界同級11位・鵜川菜央(三迫)が激突する。女子日本バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ6回戦は王者・柳井妃奈実(真正)が同級1位・古川のどか(北島)の挑戦を受ける。女子日本フライ級タイトルマッチは王者・山家七恵(EBISU K’s BOX)が同級1位・福家由布季(三迫)と戦う。
報知新聞社