中日・柳裕也投手の2ケタ勝利の意義【立浪和義の超野球論】
2年間の不振を乗り越え
9月27日現在で11勝を挙げ、チームの勝ち頭になった柳
将来のエース候補と期待され、2017年のドラフト1位で入団した柳裕也選手。明大のエースとして通算23勝を挙げた右腕で、入団前から完成度の高い投手でした。プロでも即戦力と言われたのですが、背中の故障にも苦しみ、1年目は1勝しかできませんでした。 彼については、2年目の18年4月10日ヤクルト戦(ナゴヤドーム)で完封勝利を飾った際に、このコラムで書いたことがあります。あの試合では、持ち前の球持ちがいいフォームから、打者の手元で伸びる真っすぐと、覚え立てだったチェンジアップをうまく使い、テンポよく打者を攻めていました。安定感もありましたし、「きっかけをつかんだかな」と思ったのですが、以後はまったく結果が出ずに終わってしまいました。 球種が豊富、制球力もよい素晴らしい投手ですが、彼の課題は・・・
本文:1,184文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
週刊ベースボール