【編集長コラム】“がんばろう北陸”を胸に背水の陣で残り6試合に臨む 代替試合は大阪のイオンで開催
全日本決勝の余韻そのままに、五輪代表3人目誰が選ばれるのか、大いに盛り上がっている。 オリンピックでの勝利を競技人気に繋げてきた、日本の現代卓球の歩みを実感する。Tリーグ男子の新規参入チーム・金沢ポートからは、田中佑汰が最終的には選考順位4位に入り、世界選手権メンバーには選ばれたが、パリ五輪代表はほぼ無い。 能登半島地震発生から1ヶ月。 被災地では、いまだ避難生活も続く状況だが、一方で、復興に向けて歩みを進めていく時期だ。私たちは、私たちのできること、生み出せる価値を創出していく。 残りのレギュラーシーズンを全力で戦う。各地で被災地支援を呼びかける。私たちの戦う姿勢が、少しでも地元・被災地のみなさんに明るいニュースとなれば嬉しい。
地震後、初めての試合
能登半島地震発生以降、ホームマッチ2試合を中止した金沢ポートにとって、初めての試合となる。 金沢ポートは、現在6チーム中5位。プレーオフに進出できるのは上位3チームで、現在1位の木下マイスター東京と2位の琉球アスティーダは、既にプレーオフ進出を確定させている。 2月1日時点で、現在3位の静岡ジェードの勝ち点は29(残り2試合)、4位の岡山リベッツは勝ち点28(残り4試合)のため、現在勝ち点16(残り6試合)の金沢ポートは、もう1敗もできない戦いが始まる。 私たちには、最も多い6試合が残されているが、仮に全勝しても、他チームの勝ち星次第では上位3位以内に入れない。 だから、なんだ。 そんな状況だからこそ、いま、被災地がホームの私たちが戦う意味があるんじゃないか。 絶対に、諦めないこと。今年の全日本男子決勝のように、その姿が人の心を動かすのだと思っている。選手だけでなく、事業サイドも同じ責任を持っている。
中止になった代替試合は3月5.6日大阪開催
代替試合は、3月5.6日、大阪のイオンモール茨木で開催することが決定した。 調整は難航した。 3月までに、県内で新たな施設を確保することは事実上不可能だったため、早い段階からリーグ側に調整をお願いした。本来予定になかった日程で試合を組むため、対戦チームの選手スケジュールもある。私たちの選手事情は二の次だった。 何度も候補日程・会場が浮かんでは消えた。 結果、私たちにとって、初めてのショッピンモール開催、初めての大阪開催となったことは、“がんばろう北陸”を体現できる場所として、とても喜んでいる。ご尽力いただいたみなさまに心から感謝します。 ただ、ショッピングモール開催の場合、ほとんどのお客様が無料でご覧になるため、金沢ポートが強みとしていた入場料収入はほぼ見込めない。 逆に言えば、関西圏にお住まいの皆さん。卓球好きなのに、Tリーグ観たことない皆さん。イオンでTリーグの公式戦、観られるチャンスです。立ち見は無料です。 金沢ポートグッズをたくさん持っていきますので、購入して金沢ポートを応援してください。 というわけで、今週3日(土)、4日(日)から、背水の陣で戦います。
金沢ポート・試合予定
2月3日(土)17:30試合開始 木下マイスター東京 vs 金沢ポート 会場:カルッツかわさき 2月4日(日)14:00試合開始 T.T彩たま vs 金沢ポート 会場:和光市民文化センターサンアゼリア
槌谷昭人(ラリーズ編集長 兼 金沢ポート取締役)