夫の定年退職で私の「社会保険」はどうなりますか?ずっと「扶養内」だったので保険料を払ったことがありません。
パートでも厚生年金保険に入れる可能性はある
夫の方が年上だった場合は、夫の定年退職後に自分で保険料のお金を用意しなければなりません。パートで働いている方は、夫の定年退職後に扶養範囲を超えて厚生年金保険に加入することも方法の一つです。 加入した厚生年金保険から、国民年金保険料や健康保険料などの納付をしてもらえるため、自分で納付をしに行く必要がありません。また、将来受け取れる年金額が増える点もメリットです。 パートの方が、厚生年金保険も含めた社会保険に加入するための条件を、厚生労働省 社会保険適用拡大特設サイト「パート・アルバイトのみなさま」を基にご紹介します。 ●週の所定労働時間が20時間以上30時間未満 ●所定内賃金が残業代や賞与などを除いて月額8万8000円以上 ●2ヶ月を超える雇用の見込みがある ●学生ではない(ただし休学中や夜間学生を除く) なお、これらの基準は2022年10月からは従業員数101人以上、2024年10月からは従業員数51人以上の会社が対象です。厚生年金保険への加入を検討する場合は、勤務先に確認しておきましょう。
夫の定年退職後は妻が自分で保険料を納める
夫が第2号被保険者で年収が130万円未満の妻は、第3号被保険者です。夫が加入中の厚生年金保険から、国民年金保険料や健康保険料が拠出されているので、自分で納める必要はありません。 しかし、夫の定年退職後は妻が自分で第1号被保険者への変更手続きをしたうえで、必要な保険料を納付します。もし、金銭的な負担をおさえたい場合は、パート勤務先で社会保険に加入することも手段の一つです。 条件を満たしていれば、パート勤務でも社会保険に加入できます。将来の年金受給額も増えるため、金銭面で不安を覚える場合は検討しましょう。 出典 厚生労働省 社会保険適用拡大特設サイト パート・アルバイトのみなさま 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部