「ブームを覚えてる?」小学生女子たちを虜にした80年代のギャグ漫画『パンク・ポンク』を振り返る
■「ムチャ~」や「ムッヘーン」など独自のウサギ語、ぽっちゃりした見た目も人気
『パンク・ポンク』でドタバタを巻き起こすパンクは、「ムチャ~」や「ムッヘーン」など独特の言葉を話し、ちょっとぽっちゃりとした見た目も可愛かった。 パンクはボニーと一緒に料理やお裁縫をするなど、何にでも挑戦する。その結果失敗してしまい、ボニーやその家族などから怒られることも多いのだが、その都度「ムチャ~」と言って落ち込んだり、ムキになったりする姿も愛らしい。 人間よりも巨大で、言葉を話すウサギというのは実際には存在しない。しかし本当にこんなペットが身近にいたら楽しいだろうなあと、当時は想像したものである。 また筆者の周りでは「ムチャ~」という言葉をあえて使っていた同級生がいたりと、『パンク・ポンク』が、一時期ちょっとしたブームになっていた記憶もある。アニメ化こそされなかったものの、当時の小学生の心をガッチリ掴んでいた作品だと言えるだろう。 80~90年代にかけて小学生の心を掴んだギャグ漫画『パンク・ポンク』。その面白さもさることながら、作中にはラブレターや懐かしいデザインの電話が登場したりと、昭和ならではのエモさも感じられる作品だ。 『パンク・ポンク』は現在電子書籍で気軽に読めるので、小学生当時の気持ちになって読み返したい人にもおススメである。また、キャラクターの可愛らしさ、独特なギャグ感は令和の小学生世代にもきっと刺さると思うので、ぜひ子どもたちにも読んでいただきたい一作だ。
でかいペンギン