迫力!山車ぶつかり合う道祖神祭り【長野・小諸市】
県内には珍しい祭りがたくさんありますが…こちらは小諸市で行われた道祖神祭りです。 子どもが主役で、山車の上に乗って激しくぶつかり合うのが最大の見せ場です。 この祭りに臨むある家族を取材しました。 小諸市御影新田に住む金井さん一家。父親の清司さんは祭りの総代(上宿)、長男・大成)さんと次男・寛仁さんも参加します。 ■寛仁さん 「いよいよ楽しみです。最高学年なので責任を持って…伝統を守れるように頑張りたい」 「エイエイオー!」 江戸時代から300年以上続く道祖神祭り。この土地を治めていた役人をもてなすために、地元の人が山車をぶつけあったのが始まりとされています。山車の上で祭りを盛り上げるのは子どもたち。この大役を兄弟が務めます。 ■祖母・仁子さん 「特別ですね歴史のある祭りだし、男の子はこれで育った。女の子は昔は参加出来なかった、今は平等で大勢乗れる」 (Q.乗りたかった?) ■仁子さん 「乗りたかった」 いよいよ祭りがスタート! 「がんばれー!」 (誰の応援?) ■女の子の母親 「娘の友達のパパです(笑)」 高さ4m!上に乗るのは小学5~6年生。コロナ禍で祭りの中止が続いていたため、今回は特別に中学生も参加できることにしました。 ■兄・大成さん 「楽しいですよ~」 【護符まき】 無病息災を願ってお菓子や日用品をまくと… ■参加者 「こっち、こっちトイレットペーパー!」 徐々に熱気が高まってきました。 ■寛仁さん 「やっぱり楽しいです」 笛いよいよクライマックス!山車のぶつけ合いが始まります。 地区の東西に分かれた2台の山車が向かい合い位置に着きました。 【およそ300年前お代官様を楽しませるため始まったと言われる御影新田道祖神祭り。 いつしか子孫繁栄を願って子どもが主役になっていったという】 1時間に渡って何度も何度もぶつかりました。 ■市内から見物客 「初めて見たけど、すごいかっこいいです。楽しそうで怖そう」 寛仁さんは最前列で余裕の表情!山車の上から願うことは… ■寛仁さん 「楽しく過ごせる(1年にしたい)。目標…そうですね、病気にならないこと」 ■父・清司さん 「想像以上にたくましくてびっくり成長してくれた」 ■母・礼子さん 「生まれた時に病気があったから、ここまで大きく元気にやれたのは夢のよう。ありがとうございます」 「ばんざーい!ばんざい!」 寛仁さん… 山車で向かい合い最後に親友と熱い握手。祭りを通してそれぞれ感じるものがあったようです。 ■握手した友人 「一緒にやってくれてありがとうという意味で。ここまで続けられて良かったというのと、楽しいです」 ■寛仁さん 「やり切った感じ。親のおかげです。整備とかの面で頑張ってくれた」 住民みんなで作りあげる伝統の祭り。その心意気はしっかり受け継がれていきます。