美空ひばりさん銅像がいわき市に 石井ふく子さん「こちらにきてひばりさんに会って」 近藤真彦「一生、ここにいて」
国民的歌手、美空ひばりさん(享年52)のブロンズ像の移設除幕式が17日、福島・いわき市の塩屋埼灯台に隣接する雲雀乃苑で行われた。 長男でひばりプロダクション社長、加藤和也社長(53)、司会を務めた徳光和夫(83)らが除幕すると、祈るような姿をした等身大のひばり像が登場。ファン600人から拍手が起きた。 同地とひばりさんの縁は1987年、故人が大病から復帰した「みだれ髪」が、作詞家の星野哲郎さんが同地に建つ塩屋埼灯台とひばりさんの心境を重ね翌年には同地に歌碑が建立。 2011年3月の東日本大震災発生時には、加藤氏らは炊き出しに駆け付けるなど交流を深めてきた。 一方、等身大のひばりさん像は死去した5年後に建設。今春、設置されていた京都太秦美空ひばり座が閉館。祈るような姿をしているひばりさんの像を「みだれ髪」の歌碑がある同地への移設が決まった。 加藤氏は「ここに来るべくして来た銅像のような気がします。二度と悲しいことが起きないように、おふくろにも祈り続けてもらいたい」とあいさつ。 ひばりさんと親交のあったテレビプロデューサー、石井ふく子さん(98)は「こちらにきてひばりさんに会ってお話をしてください」と呼びかけた。 そして、リハーサル中のひばりさんを見て「あのおばさん、歌うまいね」の〝逸話〟を持つ歌手、近藤真彦(60)は「すごくうれしい気持ちもあるけど、ちょっと寂しいのが本音。一生、ここにいてほしい、よそにいかないで」と願った。