「電話対応がストレスで…」鳥取県立中央病院の医師が消防との救急回線を遮断…「混乱招いた」病院側は謝罪
山陰中央テレビ
鳥取県立中央病院の救急救命センターが2024年9月、東部消防局との直通電話3回線のうち2回線の電源を、消防側に事前連絡なく切っていたことが分かりました。 鳥取市の県立中央病院と東部消防局は、救急患者の受け入れや、医療行為を消防隊員に指示するための連絡用電話として、医師が携帯するPHS2機と看護師が対応する固定電話1機の3回線を使用していました。東部消防局によりますとこのうち、PHS2機について、2024年9月11日の午後8時ごろから12日の正午ごろにかけて、つながらない状態が続いたということです。 これについて、県立中央病院を管理する県病院局はTSKの取材に対し、救命救急センターの50代の男性医師が「PHSに不具合があるほか電話対応がストレス」などと病院の院長に相談した上で、消防側に連絡せずにPHSの電源を切ったと説明しています。その上で「電話がつながらなくなることは事前に伝えるべきだった。混乱を招いたことをお詫びする」とコメントしています。 一方、東部消防局は「このような事案は住民の不利益につながり、誠に遺憾だ」としています。 PHSの電源を切った50代の男性医師は2023年12月、病院の組織決定を得ないまま救急救命士からの医療行為に関する指示要請に応じないと関係機関に通知し、現場の活動を混乱させたなどとして、県病院局から8月に戒告処分を受けていました。男性医師は自身のSNSで、「PHSの不具合により修理・調整中で、病院と消防局との協定に基づき、他の回線で対応していた」「電話対応にストレスを感じる」と発言した事実はないと説明しています。 県病院局によると、電話がつながらなかったことが原因で患者の容体が悪化するような事案はなかったとしています。
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