能登半島地震被災者へ勇壮に「恩返し」 福島県富岡町の小浜風童太鼓 珠洲市と穴水町を巡り復興祈願
福島県富岡町の和太鼓団体「小浜風童太鼓」は15日、石川県の珠洲市と穴水町を巡り、復興祈願演奏を行った。 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復旧、復興に向け全国各地から多くの支援を受けた恩を返すため、1月の能登半島地震で被災した人々を少しでも応援したいとの思いから復興祈願演奏を企画。富岡町文化団体を代表して出演した。 珠洲市では市内広場で開かれたイベントのオープニングとして来場者約200人を前に、穴水町では仮設団地付近の「のとふれあい文化センター」で住民ら約20名に対して演奏した。和太鼓の力強いリズムとダイナミックなパフォーマンスに涙ぐむ観客もおり、「感動した」「元気をもらった」と声が上がった。勇壮な太鼓の音色で、被災者を勇気づけた。 被災地支援として珠洲市ならびに穴水町へ義援金を届けた。小浜風童太鼓の榎内隆大会長は町中には家屋の倒壊や地盤沈下など災害の爪痕が残る部分もあったと振り返り、「太鼓の音色が新たな1歩を進める活力になればと演奏した。活気あふれる能登半島でまた演奏したい」と話した。