山でレンジなんてムチャぶりが過ぎる! 繊維を使った家電「WILLCOOK」って何モノ?
都心部でも紅葉が街を覆う時期になりました。ちょっとしたお出かけはもちろん、本格冬レジャーに備え、装備の見直しやアップデートで掘り出し物ギアを探している方々にお薦めのアイテムを、先だって東京ビッグサイトで開催されていた「キャンプ&グランピングEXPO」で発見。持ち歩ける“電子レンジ”をご紹介します。こいつさえあればコンビニおにぎりだって、あったかで美味しさがグッとアップデートできるんです。 【写真】これで冷たい山飯ともおさらばできるWILLCOOKシリーズを見る(全6枚)
世界が認めた布製ヒーター
異次元の布製ヒーターのHOTOPIAを採用し、2023年11月米国開催のCES2024で2社しか受賞していない日本からの出展企業で、ベスト・オブ・イノベーションアワードを受賞したファイバーイノベーション企業のWILLTEX。商談会に持ち込んだのが「WILLCOOK」(ウィルクック)という布製ポータブルギアです。これが、アウトドアスタイルを大きくイノベーションすること間違いないスペックを誇っています。 「WILLCOOK」はTREKとHO-ONの2シリーズ展開のバッグです。両者ともサコッシュタイプで加熱・保温・保冷機能を持ちますが、前者のTREKはさらに広げて膝掛けなどのウォームギアとしても利用できる3WAY機能を持っています。
電子レンジと冷蔵庫を登山向けに!
糸1本1本が発熱する布製ヒーターは、簡単に言えば導電繊維を編み上げたモノ。その上で独自技術により伸縮性を持った電線で、通常の布と同じ柔軟性・軽量性を持たせ、商品力を引き上げているわけです。その糸をメッシュ状に組成することで保温を実現するというシステムです。 保温については別売バッテリーとの接続仕様になります。バッテリーを取り付けて電源を入れ、10分の加熱で約90℃の保温マシンとなります。買ったばかりのコンビニのおにぎりはもちろんですが、レトルト食品でも20分で温めることができ、暖房時間は40℃設定で8時間を確保するそうです。
バッテリー未接続なら飲料などの保冷もできる
一方で高い保温力を持つ繊維はバッテリー接続をしない限り保冷機能を発揮。登山なら登山前に購入のドリンクを冷えひえにキープして、山頂コーラを味わえたりします。お刺身だって冷たいまま山行できます。保冷保存時間は9時間。日帰り登山なら、ほぼ問題ないですよね。 この電子レンジ機能で災害時などでも活用できる「フェーズフリー」にも対応というのも頷けます。山道具って、防災面でも注目が高いですからね。バッテリーはスマホで管理できるので、例えばTREKならジッパーを全開にして膝掛け使用で暖をとることはもちろん、冬のテント泊で寝袋を使って暖房マシンとしての利用も可能です。「WILLCOOK」の強みは火を使わないことにありますから、安心安全間違いなしです。 「WILLCOOK」は自社サイトからのEコマースでの購入になりますが、TREKについてはオレンジ、カーキ、ネイビーの3色のビッグカメラ専売カラーとしてラインナップし、すでに発売開始とのこと。こちらも注目ですね。
ソトラバ編集部 内海