大仁田厚、4・14「50周年メモリアルマッチ」で曙さん追悼のテンカウントゴング リング四方に無言で頭下げる
◆FMWE「第11戦春大会~REBORN~」大会(14日、横浜・鶴見青果市場) 「邪道」大仁田厚(66)がレスラーデビュー50周年のメモリアルデーにあたる大会で、今月、心不全のため亡くなった曙太郎さん(享年54)の追悼テンカウントゴングを行った。 第1試合開始前のリングに曙さんのレスラー時代の雄姿を切り取った遺影を持った大仁田、タッグパートナーの雷神矢口ら4人が並んで立つと、約250人の観客も起立。厳かに10カウントゴングが鳴らされた後、「赤コーナー・第64代横綱、460パウンド、曙~!」の場内アナウンスに続き、曙さんのテーマソングが大音量で流された。 一度はマイクを持った大仁田だったが、リング四方に順番に丁寧に頭を下げると、遺影を大切そうに胸に抱え、無言のまま退場した。 大仁田は曙さんのプロレス転向後、2015年から数年にわたって「ノーロープ有刺鉄線バリケードマットダブルヘルメガトン電流爆破マッチ」など数々のデスマッチで激闘を展開してきた。 米フィラデルフィアで開催されたデスマッチの祭典出場後、昨年死去したテリー・ファンクさん(享年79)の墓参に訪れたテキサス州アマリロで現地時間10日夜(日本時間11日)に曙さんの訃報を聞いた際には「戦った時は、横綱が電流爆破のリングに入ってくれるという驚きと感動がありました。爆破にも正面から突っ込んでいって、さすが横綱だと思いました。僕の火炎放射も微動だにせずに受け止めた。横綱って、人の体当たりを常に胸で受け止めなきゃいけない立場じゃないですか? 試合後の『電流爆破は面白かった』というコメントも含めて、僕もうれしくなったし、さすが横綱だと実感しました」と振り返っていた。(中村 健吾)
報知新聞社