「お相手は年下男性が多い」女性有名人だけではない、アラフィフ・アラカン婚が増えている理由
50歳以上の女性の初婚率は増えている
57歳で白無垢姿で会見を開いたのは、歌手の小林幸子。 「相手は8歳年下の医療会社社長で、東日本大震災に慰問で訪れた際に医療で貢献する彼を見てパートナーとして生きていきたいと望んだと話していました。ですが、結婚後に相手男性の前妻が略奪婚だったことを明かし、さらに結婚会見の内容が嘘ばかりだったと告発もされ、良くない印象がつきました。ちょうど長年のビジネスパートナーである女性社長が離れていったのも結婚後のことでした」 酸いも甘いもかみ分けた大人の恋愛は、きれいごとばかりではないのだろう。 芸能人に限らず50歳以上の女性の初婚率は年々、増えている。国勢調査によると、1960年には年間わずか230件だったのに対し、2005年には約560件、2011年には約740件、2014年には約970件とだんだん増加の傾向にあることがわかる。
ウエディングプランナーの佐藤玉緒さんは、 「初婚で50歳を超えている女性は珍しくないです。結婚式も昔だったら遠慮して控えめにする傾向でしたが、今の方たちは華やかな挙式をされます。彼女たちはみな経済力があって、若いころにたっぷり遊んで、老後をさらに楽しむための結婚をしていると感じますね」 と、印象を語る。50歳を超えて結婚する理由はなぜなのか。
自分で稼げる女性の増加率との比例
「私が担当した方たちを例に挙げると、健康問題を理由にする方が多いですね。日本はまだまだ制度にこだわる国ですから、病院の手続きなどは結婚していたほうがスムーズな場合が多い。自分に何かあったときに助けてくれる手段として結婚制度を使っている。みなさんパワフルで素晴らしいと思いますね」 相手男性についても例を挙げる。 「お相手は年下の男性が多いですよ。それもひと回り以上下の方が多い。みなさん男性に介護させる気満々で(笑)。パワーバランスが以前と逆転している夫婦が多いですね」 それでも国勢調査によると40歳以降に結婚する女性はわずか0・7パーセントしかいない。 「ただ、自分で稼ぐ自立した女性が増えているのでそれに比例して“熟年初婚”する女性も増えていくんじゃないでしょうか」(前出の佐藤さん) 人生のキャリアを積んで迎える熟年婚は、女性が充実した老後を過ごすひとつのツールなのかもしれない。