通行止めになった通りと倒木の危険性があるクスノキ（中央）

　佐賀市の佐賀城公園内のクスノキが倒木の危険性があるとして、佐賀県は18日から当面の間、同市城内の本丸通りから県庁旧館北側入り口前までの約60メートルを通行止めにすると発表した。 【動画】強風で街路樹のケヤキ、根元から折れて倒れる…福岡市博多区のJR博多駅前広場

　県まちづくり課によると、危険性のあるクスノキは高さ約16メートル、周囲約5・2メートル。同公園の樹木の状態を調査したところ、このクスノキの幹断面の大部分に腐食がみられた。空洞や腐食などの異常がみられる空洞率は86％で、50％を超えると倒木の危険があり、何らかの処置が必要とされる。

　クスノキは樹齢100年以上で、県の天然記念物に指定されているが、伐採もやむを得ない状況だという。同課は「伐採以外の手段がないか確認した上で、早期に危険を解消できるよう進める」としている。