中国、第1四半期のGDP成長率は5.3%
【東方新報】2024年第1四半期の中国の国内総生産(GDP)は前年同期比5.3パーセント増加し、第4四半期の5.2パーセント増からさらに成長を伸ばしたことが16日に発表された公式データで明らかになった。これは、今後の経済回復が安定して進むための良好な兆候だ。 国家統計局によれば、中国のGDPは第1四半期に29.63兆元(約632兆9798億円)に達した。同局によると、第1四半期の四半期比成長率は1.6パーセントだ。 「中国経済は回復の兆しをより多く示しており、輸出と製造業の目立った成長によって牽引されている」と、米金融大手のモルガン・スタンレー(Morgan Stanley)の中国チーフエコノミストである邢自強(Robin Xing)氏は指摘する。 国家統計局のデータによると、中国の付加価値産業生産は、第1四半期に前年同期比6.1パーセント増となった。この数値は、年初の2か月で7パーセント増加した後、3月には4.5パーセントに上昇した。 小売売上は、消費者支出の重要な指標であり、第1四半期に4.7パーセント成長した。3月の小売売上は、年初2か月の5.5パーセントの成長から3.1パーセントの増加になった。 固定資産投資は、インフラ、不動産、機械、設備などに対する支出の指標で、最初の3か月間で4.5パーセント増加した。初めの2か月では4.2パーセントの成長だった。 国家統計局によると、3月の都市部調査失業率は5.2パーセントで、2月の5.3パーセントから減少した。 今後について、邢自強氏は第2四半期のGDPが低基準の影響で年率5.5パーセント以上に加速すると見込んでいる。 モルガン・スタンレーは最近、中国の輸出と製造業の設備投資が予想を上回ったことを踏まえ、2024年の実質国内総生産予想を4.2パーセントから4.8パーセントに上方修正した。2025年の中国の成長率見通しについては、エントリーポイントの引き上げを考慮して4パーセントから4.5パーセントに引き上げた。 この予測の大部分の上方修正は、米国の需要の回復と輸出量の堅調さによるもので、残りは中国がサプライチェーンのアップグレードに注力し、エネルギー効率とデジタル化を中心に展開している製造投資によるものだと、モルガン・スタンレーは報告している。 邢自強氏は、特に米国の需要が強いことを背景に、2024年の中国の成長において輸出が重要なプラス要因であり続けると述べ、「今年の輸出は5パーセントから10パーセント成長すると見積もっている」と話した。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。