（Ｃ）東映

フィリピン製作実写版『ボルテスV レガシー』の日本展開が決定したことを記念して原作であるアニメ版『超電磁マシーン ボルテスV』のBlu-ray BOXが2024年9月11日（水）にリリースされる。 【関連画像】『超電磁マシーン ボルテスV』Blu-ray BOXや場面カットを見る（画像5点） 『超電磁マシーン ボルテスV』は1977年放送の巨大合体ロボットアニメ。 前年放送のアニメ『超電磁ロボ コン・バトラーV』の大成功を受け制作された長浜ロマンロボシリーズ第2弾。5台のメカが合体して1体のロボットとなり、5人の若者がそのパイロットとなって青春を賭けて戦う。基本設定こそ前作を踏襲しているが、長浜忠夫総監督ら製作スタッフが、より重厚なドラマと設定を駆使することで、全く異なる世界観を構築した。 主人公が敵であるボアザン星人の血を引いているという衝撃的な展開、父子の離別、異母兄弟との対決、圧政への抵抗と革命、そして開放のストーリーなど、大河ドラマとして大きなうねりを持つ物語を展開。敵・ボアザン星の設定を通じて、差別問題に踏み込んだ点は他に類を見ない意欲的な試みだった。 『ボルテスV』の人気は海を越え、フィリピンの地でも絶大なる人気を博し、以来45年以上にわたり愛され続けた。フィリピン国民の『ボルテスV』への愛と情熱に応える形で、フィリピン最大の地上波TV局GMAネットワークと制作会社テレサクセス・プロダクションズが実写リメイク版の映画とTVシリーズを製作、2023年に劇場公開・放送が行われた。 そして今回、フィリピン実写版の日本での展開が決定。 『ボルテスV レガシ―』のタイトルで、2024年10月18日（金）に映画を公開、さらにテレビシリーズがTOKYO MXで2024年秋に放送される。 これを記念して、『レガシー』の原作とも言えるTVアニメシリーズ全40話が、待望のネガスキャンHDリマスターBlu-rayで2024年9月11日（水）にリリースされる。 東映ビデオオンラインショップには、設定資料集、復刻版台本第40話（最終回）、ブックレットが付属。ジャケットには越智一裕描き下ろしイラストが使用される。 「『機動戦士ガンダム』以前の巨大ロボットアニメは単純な勧善懲悪ものだった」という説明が行われることがあるが、実際には『ガンダム』がいきなり突然変異を起こしたわけではない。『ガンダム』以前のロボットアニメも、善側の人間性を問うドラマや悪側の論理・事情を描く展開は存在し、そういったテーマ性は年々各作品によって深められ、アニメファンの心の中に積み重ねられていった。 『ガンダム』が起爆点であったことは否定しないが、『ボルテスV』も『ガンダム』に続くロボットアニメ進化＆深化の重要作品である。 当時『ボルテスV』が好きだった方、『レガシー』に期待している方は、今回のBlu-ray BOXもぜひチェックしていただきたい。 （Ｃ）東映