容疑者判明も「めんどくさい」捜査せず“2度目の被害”発生…巡査は書類送検、被害者への“補償”は?
警察に適切な“捜査”してもらうコツ
職務を怠慢した巡査部長の報道に対し、コメント欄やSNSでは、休日に捜査をしなければならない警察組織の体制そのものを批判する声が上がった一方、「こういうのザラにありますよ」「警察官ガチャ」といった“捜査しない警察官”に当たった経験があるという人のコメントもあった。 被害を届ける市民は担当する警察官を選ぶことはできない。そこで、堀田弁護士に、警察により“適切”な捜査をしてもらうために、市民としてできることを聞いた。 「警察官は基本的に使命感の強い人が多いので、地域の治安維持のために日々精力的に活動してくれています。そのため、大半の警察官は被害届を提出しに行けば丁寧に対応してくれます。 ただし、警察には日々たくさんの人が相談に来ており、その中には警察に相談されてもどうしようもないものや、何を相談したいのか話を聞いてもよくわからないものもあります。証拠もなしに被害届の提出を受けても、緊急性があるとは考えられずに対応が後手に回ったり、場合によるとおざなりな対応をされる可能性もあると思います。 そのため、『話せばわかってもらえる』と何も用意せずに相談するのではなく、危機が切迫していることや犯罪被害の証拠をきちんと用意したうえで相談するようにしましょう。警察官にわかりやすく説明できるよう事前準備をしておくのも良いでしょう。その方がより真剣な対応を期待できると思いますので」(堀田弁護士)
弁護士JP編集部