侍ジャパン・才木浩人「球界で一番の投手は誰だといわれたら『才木じゃね』と…」
野球日本代表「侍ジャパン」は31日、「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」(11月9日開幕、東京ドームほか)に向けて、宮崎市の清武総合運動公園での事前合宿第1クールを終えた。才木浩人投手(25)=阪神=は今キャンプ初のブルペン入りで30球を投じ、言葉を交わした井端弘和監督(49)から大きな期待をかけられた。 【写真】一緒にラーメンを食べる阪神・才木浩人と大竹耕太郎 「状態を確かめながらのブルペンだった。僕の中ではまあまあ、まずまずという感じですかね」 才木はブルペンでの投球内容は、涼しげにそう振り返った。変化球を交えながら、今大会で実施されるピッチクロックを設置し、わずか13分間で投げ終えた。 初選出ながら先発陣の軸の一人として期待される。投球後には約10分間も井端監督と話し込み「大谷選手に打たれたところの話もしていただいて…」と明かした。2023年春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)前に行われた日本代表との強化試合で阪神の先発だった才木は、大谷(ドジャース)に低めのフォークを片膝をつきながら特大弾とされた。あのときの話だ。 井端監督は「(あの被弾が)分岐点になったと言っていた」と会話を振り返ると「個人的には次のWBCで(才木と大谷が)一緒にやっていたらいいなと思う」と期待を込めた。 この日、海の向こうでワールドシリーズを初制覇した大谷は、2015年に行われた第1回「プレミア12」で最優秀防御率&ベストナインをダブル受賞した。才木も初出場する今回の同大会で結果を残し、スターの道をたどっていく。 「球界で一番の投手は誰だといわれたら『才木じゃね』といってもらえる投手になるのが目標。今後のシーズンにつながる期間にしたい」 26年春に井端ジャパンが挑むWBCでは、大谷と〝大谷に打たれて成長した男〟との競演が見られるかもしれない。(中屋友那)