人気映画を原作にした、“エモおもろい”舞台『鍵泥棒のメソッド→リブート』がまもなく開幕へ
内田けんじ監督・脚本による映画を原作に、マギーが上演台本・演出を手掛ける『鍵泥棒のメソッド→リブート』が2024年1月11日(木)から東京・本多劇場ほかで上演される。開幕を前にした12月下旬、報道陣に稽古場が公開され、上演台本・演出のマギー、出演する望月歩、秋元真夏、鈴木杏樹が取材に応じた。 【全ての写真】望月歩、秋元真夏、鈴木杏樹らが出演する『鍵泥棒のメソッド→リブート』 マギーは「『エモおもろい』というのが今回のテーマ。面白いだけではなく、ガツンとくるメッセージがあるような、自分の生き方をなんとなく投影したり考えたりしたくなるような、そんなことをやってみようと思っています。フレッシュなメンバーが揃っているので、みんなと一緒に『エモおもろい』ものを作っている真っ最中です」と挨拶。原作映画との違いを問うと、「売れない俳優であるとか、殺し屋であるとか、記憶を失うとか基本的な設定は変えていませんが、バックストーリーを加えていたり、年齢を変えていたりと、かなり大胆に変えています。リブートで強調しているのは、とにかく笑いの要素が多いということ。日頃演劇をあまり観ない方や、乃木坂のまなったん(※秋元さんの愛称)が好きだけど演劇を観てこなかった方の入り口にもなったらいいなと思っています」。 稽古の手応えを問われた桜井武史役の望月歩は「稽古がめちゃくちゃ楽しくて!自分の準備を怠らずに本番まで楽しくやれたらいいなと思っています」と心境を語る。今回は舞台初主演となるが「最初は押し潰されそうなぐらい緊張していたのですが、マギーさんから『舞台はキャストみんなで作っていくものだから、そんなに背負わずに、いつも通りの準備をしておいで』と言われたことが大きくて。ここまで作品のことを考えられる1ヶ月、本番も入れたら2ヶ月ほどの時間を過ごせることが幸せ」と充実した時間を過ごしている様子。「1月11日からということで、観劇始めとして作品を観ていただいて、観客の皆さんが『2024年に一番最初に観た作品』として思い出して、1年を頑張れるような作品になれたらいいなと思っています」と話していた。 水嶋香苗役の秋元真夏も「私は舞台の経験が浅くて最初はすごく緊張していたのですが、皆さんが温かく迎えてくださって。笑いが絶えない現場で、毎日楽しく稽古をしています」と笑顔で話す。「稽古していく中で、声が高くなりやすかったり、テンションが上がると早口になったり、そういう自分で知らなかったことを発見できて。今後も活かしていけることをたくさん教えてもらっている気がします」と自身の成長ぶりを感じつつ、「今回は乃木坂46という看板を降ろして完全に一人なので、より自覚を持って進まないといけない。乃木坂時代に好きでいてくださった方も観に来てくださると思うのですが、『鍵泥棒のメソッド→リブート』が観たいと観に来てくださった方にも満足してもらえるようにしなくては」と気を引き締めていた。 綾子役の鈴木杏樹は「昔からマギーさんたちがやられているユニットのジョビジョバが大好きで。またこうしてマギーさんの作品でご一緒できることが夢のようで、嬉しくて、毎日がとても楽しいです」とコメント。「稽古で私が出ていない他のシーンを拝見していても、とても楽しくて、素で笑ってしまうような楽しい作品。大笑いしていただいて、気分をリフレッシュして、ストレスフリーにして帰っていただけたら嬉しいです」と呼びかけていた。 東京公演は1月21日(日)まで。大阪公演は1月27日(土)、森ノ宮ピロティホール。 取材・文・撮影:五月女菜穂 【東京公演】 『鍵泥棒のメソッド→リブート』 公演日程:2024年1月11日(木)~1月21日(日) 会場:本多劇場