19’センバツ龍谷大平安 名勝負選/5止 新時代つかんだ初V /京都
<第91回選抜高校野球> 「古豪」の復活、全国制覇は20世紀末から一つのトレンドとなっていた。1989年春の東邦(愛知、41年春以来)、91年春の広陵(広島、26年春以来)、96年夏の松山商(愛媛、69年夏以来)、06年夏の早稲田実(東京、57年春以来)、09年夏の中京大中京(愛知、66年夏以来)。最後に流れに乗ったのが14年春の龍谷大平安だった。 左腕の高橋奎、元氏、犬塚と右腕・中田の強力投手陣を擁して伝統の守りの野球を存分に発揮。桐生第一(群馬)との準々決勝こそ序盤に4点を先制されて苦しんだが5安打で5点を奪うしぶとい攻撃で延長十回サヨナラ勝ち。安定した試合運びで勝ち進み、履正社(大阪)と京阪対決の決勝を迎えた。 3安打の1番・徳本の活躍などで序盤から着実にリードし、4投手が盤石のリレー。38回目の出場でついに春の頂点に立った。全国制覇は56年夏以来4回目。「昔優勝したことのあるチームが、新しい時代のチームに仲間入りした」。OBの故衣笠祥雄さんが残した言葉がすべての「平安」関係者の思いを代弁していた。【矢倉健次】=おわり ……………………………………………………………………………………………………… ◇第86回センバツ決勝(2014年4月2日) 龍谷大平安 201100002=6 010010000=2 履正社 〔京都版〕