地域住民の交流の場に 移動販売「まごころ屋台」が営業開始 館山(千葉県)
館山市の弁当業者「まごころ」が準備を進めていた軽ワゴン車を使った移動販売「まごころ屋台」が、15日から営業を始めた。 弁当を宅配するだけでなく、地域に出向いて地域住民の交流の場をつくりたいと、3月に新聞の折り込みチラシなどで開店場所の提供を呼び掛けたところ、これまで5件の協力の申し出があった。 最初の開店場所は、同市館山の接骨院の駐車場。社長の本橋泉さん(62)と店長の小泉美樹さん(35)が車の横にテーブルといすを並べ、接骨院での治療を終えた人や近所の人たちに利用を呼び掛けた。この日は青空が広がる空模様にも恵まれ、午前11時から約2時間の開店時間中に約20人が利用した。 接骨院で腰の治療を終えて立ち寄ったという同市亀ケ原のすし職人、増田義明さん(70)は、カツカレーと串カツ、団子にコーヒーを買って屋台前で店長の小泉さんらと談笑しながら舌鼓。増田さんは「ご近所さんで車のない人や、足の悪い人も来やすい。いいことですよ。素晴らしいと思うよ」。 小泉店長は「きょうは天気が良くて少し暑くなったので、『冷たいコーヒーがおいしい』と言ってくださるお客さんが多いですね」と話していた。 今後は、16日に同市竹原、18日に同市沼、25日に同市亀ケ原、26日に同市国分で開店する予定。当初の計画では週に3日、1日当たり3カ所で開店することにしており、社長の本橋さんは「まだ開店場所を募集中。協力をお願いしたい」と話している。 問い合わせは「まごころ」(0470―29―7201)へ。