ICAO、SAF原料「規格外ココナッツ」追加 航空局が提案
国土交通省航空局(JCAB)によると、代替航空燃料「SAF(サフ、持続可能な航空燃料)」の新たな原料として、規格外ココナッツが国連の専門機関であるICAO(国際民間航空機関)に登録された。現在SAFの主要原料である廃食油の供給量が限られており、日本の事業者からの要望を踏まえて、航空局がICAOに提案したもの。 航空局は、2022年7月からICAOと調整を開始。ICAOの燃料専門家会合への提案と審査などに対応しながら協議を重ね、今年3月の第231会期ICAO理事会で、規格外ココナッツがSAFの原料として追加登録された。 ICAOは、国際航空分野の温暖化防止スキーム「CORSIA(Carbon Offsetting and Reduction Scheme for International Aviation)」を2019年に開始。SAFの原料をICAOが追加登録したのはCORSIAがスタートして以来、今回が初となった。
Tadayuki YOSHIKAWA