異例の短期決戦となっている衆院選。各党の党首らが数少ない週末をいかそうと、関西などを行脚しました。 　21日午前、石破首相の姿は大阪・ミナミにありました。 　自民党・石破首相 　「大阪名物たこ焼きって自給率は…？17％。小麦はほとんど外国産、タコはほとんど外国のタコ」 　「自分の国のことは自分で始末する、自分でやる。そういう自治自立の精神をこの大阪から取り戻していきたい」 　石破首相は20日に関西に入り、注目選挙区を回りました。公明と維新との激戦が予想されている大阪の選挙区を訪れた際には、公明党の山口那津男前代表と並んで演説する姿も見られました。 　公明党・山口前代表 　「3週間前まで公明党の代表をいたしておりました。石井啓一さん（現代表）にバトンタッチして、いま自民党の石破総裁と“石石コンビ”。石ですから硬いですよ、絆が固い。どうかこれからの連立政権、公明党と自民党にお任せいただきたい」 　自民党の二階伸康氏が立候補している和歌山2区を石破首相が訪れた際には、アクシデントが…。 　（アナウンス） 　「ようこそ総理、駆け付けていただいてありがとうございます。このあとマイクの方は“世耕”選対…えー、鶴保選対本部長にマイクを預けて…」 　いわゆる“裏金”問題で自民党を離党し、無所属で和歌山2区に立候補している、ライバルの世耕弘成氏の名前を挙げてしまったのです。これには、間違えられた選対本部長も…。 　世耕氏と名前を間違えられた 自民党・和歌山県連　鶴保庸介 選対本部長 　「先ほど私の名前を間違ってくれました。でもそうなんですよ、当たり前ですよ。いままでずっと仲間でいて、なじみがある。だからこそ私たちの選挙厳しいんですよね。そのなじみのある方と戦わなきゃいけなくなった」 　和歌山2区には他にも、共産党の楠本文郎氏、立憲民主党の新古祐子氏、諸派の高橋秀彰氏が立候補しています。 　立憲民主党の野田代表は愛知、静岡、東京などを精力的に回り、政治と金の問題を訴えました。 　立憲民主党・野田代表 　「税金の使い道を決めるところ（国会）で、（裏金で）税逃れをしたような連中がいっぱいいる。これでは政治に対する信頼を取り戻すことはできないんじゃないでしょうか。有権者がペナルティーを与えなければいけないと思います」 　また、愛媛、香川、徳島など四国を中心に回った日本維新の会の馬場代表は、これまでの大阪での“実績”を強調しました。 　日本維新の会・馬場代表 　「政治とお金の話はもういいでしょう。とにかく改革を“やる”か“やらない”か。維新の会は、大阪で生まれた政党です。大阪では地方議員の定数大幅にカットして、報酬も随分カットしました。他の政党と違って空理空論を言っているのではありません」 　岩手・宮城・福島などを訪れた共産党の田村委員長は、19日の神戸市での演説で、裏金問題への対応を強く訴えました。 　共産党・田村委員長 　「裏金を暴いてきた。暮らしをよくする政策を掲げているこの日本共産党（の議席）を、どうしても伸ばしていただきたい。どの政党が伸びれば、“裏金”の大掃除ができるのか」 　国民民主党の玉木代表は20日の一日で、関西2府4県を回る強行軍。手取りを増やすと訴えました。 　国民民主党・玉木代表 　「私たちは減税や社会保険料の負担を軽減して、あるいはガソリン代・電気代を下げて皆さんの手取りを増やす経済政策をしっかりと進めていきたい」 　他の党の党首たちも各地で声をからしました。 　一時入院したため、“第一声”に間に合わなかった、れいわ新選組の山本代表は京都で景気対策を訴えました。 　れいわ新選組・山本代表 　「景気をよくするためには、どうしたらいい？今やるべきは減税、今やるべきは社会保険料の減免、今やるべきは、悪い物価高がおさまるまでの現金給付」 　社民党・福島党首 　「頑固に平和、暮らしが一番、税金は暮らしに。軍事にストップをかけなければ教育、福祉はあり得ない。どっこい、どっこい、社民党」 　参政党・神谷代表 　「今話題になっている政策活動費・企業団体献金とか、参政党は一切、初めからありません。企業団体献金でやっている政党と、個人献金だけでやっている政党、どっちの方が信用できますか？」 　衆院選の投開票は10月27日。あと6日です！