来年還暦迎えるベテラン競輪選手が元気いっぱい 電撃引退した同期との再会で「気持ちだけは負けちゃいけないと」
熊本競輪のモーニング「おはようファイ太モーニング7(F2)」が16日に初日を開催する。チャレンジ予選7Rを走る遠澤健二(59歳・神奈川=57期)に話を聞いた。 1986年に57期生としてデビューし、来年の2月には還暦を迎えるベテランレーサーはまだまだ元気いっぱいだ。「気持ちだけは負けないようにしているからね!」と寄る年波に抗い、バンクを疾走している。 同期たちもハツラツとしており、A級1班の小川巧を筆頭に梶應弘樹、川口秀人、黒崎直行ら計10人が各地で活躍している。「みんな頑張っていますよ。だけど去年、西川が辞めちゃったからさ…」と残念がったのは、長らくS級に君臨し昨年7月に電撃引退した西川親幸氏の存在だ。 そこで遠澤は前検前日に西川氏のもとを訪れ旧交を温めてきたという。「会ってきましたよ。もう元気でさ、まだ自転車に乗ってトレーニングを欠かさないんだって。すごいよね。この年齢になるとなかなかモチベーションをキープできないし、西川に会って、気持ちだけは負けちゃいけないって思った」と同期から大いに刺激を受けてきた。 遠澤のモチベーションを支えるものはまだある。それはもう20数年欠かさない宮古島での猛練習だ。若い頃は100~200キロを乗り込み、血となり肉となった。 「もう昔みたいにはいかないよ。だけど、あっちでの練習はやっぱり気持ちも高まるし自分の支えになっている。年に2、3回行くけど、行くたびにそう思う。自分は酒を飲まないし、いい気分転換にもなるんですよ」 今節の直前にも宮古島を訪れ、たっぷり充電してきた。7Rは大沼孝行と呼吸を合わせて予選突破に挑む。(netkeirin特派員)