「誰も乗っていないからいいんですよね」三菱 エテルナ歴18年のオーナーが語るその魅力
【三菱 エテルナ 2.0DOHCターボ ZR-4】 さらに、パワートレーンも魅力。フラッグシップにWRC(世界ラリー選手権)の参戦を前提に開発されたギャランVR-4と同じ2Lターボの4G63型エンジン+フルタイム4WDを搭載するZR-4を設定。時代のニーズに合ったハイパワー&高性能と、卓越した走行性能を秘めていた。 【画像20枚】ステアリングホイールをナルディに交換するなど、オーナーの好みが反映されたインパネ。手入れが行き届き、コンディションは良い。「く」の字型にデザインされた特徴的なセンターコンソール。上からエアコン操作パネル、灰皿(ブーストコントローラーを埋め込んでいる)、オーディオ、小物ポケットが並ぶ。ZR-4は5速MTと4速ATを設定。この個体はC’zのクイックシフトに変更している これほどまでに手間とコストをかけたエテルナだったが、ギャランの陰に隠れてマイナー車種となってしまった。「誰も乗ってないからいいんですよね」と語るのはオーナー。 オーナーのエテルナ歴は18年にもなり、この個体は2台目だという。「廃車予定でディーラーに入庫したそうで、部品取りにしようと思ったんです。でも、実走行2万3000kmでコンディションが良かったので乗り換えました」とのこと。 先にも述べたように、エテルナは専用部品が多い。そのため、「とにかく部品がない」ことが懸念事項。だが、「この微妙なスタイルが好きなんです」と語るように、三菱車オーナー御用達の江東三菱とG-Foeceの仲間たちの協力を得て、八方ふさがりになるまで乗り続けるそうだ。 「開発時のデザインスケッチのスタイルが好きなんです。なので、タイヤ&ホイールを大きくして、リアスポイラーも外しています」とオーナー。この手のクルマが好みで、「以前、ホンダ・アヴァンシアを買ったら妻に『同じようなクルマは2台も必要ない』と怒られました……」と苦笑い。今後は足回りの仕様変更を予定しているそうで、そこからもまだまだ乗り続ける決意が感じられる。 初出:ハチマルヒーロー2017年1月号 vol.39 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部