「自分の顔が映った鏡を何度もたたき割った」整形総額2400万円のインフルエンサーが死ぬほど嫌いだった整形前の顔を晒した理由「もし生まれてきた子どもが私の“元の顔”に似ていてたら…」
死ぬほど嫌いだった整形前の顔を晒した理由
――整形の事実や、元の顔を公開するのには、かなり勇気がいったのではないですか。 もちろんですよ。だって「元の顔」が嫌で整形しているわけですから、それを晒すなんて絶対にしたくないです。ましてや私は、自分の顔を鏡で見るのが本当に嫌で、それまで何枚も鏡を叩き割ってるわけですから。 ――それでも「元の顔」を公開したのには、どんな思いがあったのでしょう。 これだけ整形しても、私レベルの顔の子なんて世の中にいくらでもいます。だから私が「可愛い売り」「キレイ売り」しても限界があるんですよね。じゃあ、それを乗り越える自分の武器はなんだといえば、自分の顔を大きく変えた整形体験です。 生まれつき顔がかわいい人はそれも長所ですけど、整形だってほかならない私の努力ですから。また、同じように容姿で悩みを抱えている人に勇気を与えたかったという思いもありました。 ――実際、整形体験を公開したことで、何か変わったのでしょうか。 それまでは微エロ目的だった男性のフォロワーが多かったけど、女性のフォロワーが一気に増えました。また、コスメのプロデュースとか美容整形クリニックのプロデューサー業など、美容に関するお仕事も急激に増えました。 それらをやっていくうちに今度は『姉ageha』のモデルや『breaking down』のラウンドガールなど、表に出るお仕事もいただけるようになって。おかげで収入も爆上がりしました。 ――言える範囲でどれぐらい増えましたか? それまでは投げ銭などの収益中心で月に数百万円だったのが、おかげさまで今では1000万円に届くかどうかくらいまで増えました。これは、整形公開と合わせて活動名を「平瀬あいり」に改名したことも大きかったと思います。
「今後、生まれてきた子どもが、私の“元の顔”に似ていてたら…」
――なぜ改名が大きいのでしょう。 私の本名は角田藍李というんですが、整形公開前までは、本名のときのあだ名だった「にゃいりん」という名前で活動していたんです。でも『breaking down』のCOOの溝口勇児さんから「苗字をつけた方が活動の信頼性が高くなる」とアドバイスされて。 やっぱり「にゃいりん」だと、社会的評価の低いキラキラネームに認識されやすいと。だから「平瀬あいり」に変えたんです。そこから、いろんな企業さんからお声かけていただくことが多くなりました。 ――ところで今、恋愛はされているんですか? 今はしてないです。今は仕事を頑張りたい、その邪魔にならない程度にいればいいかな 、くらいで。彼氏いない歴は2年くらいです。今は彼氏ほしいとかは本当に思わないですね。それよりも仕事優先です(笑)。 ――結婚願望はありますか? 今の時点では相手がいないからその願望はあんまりないですが、自分も相手も結婚したいという相手が現れたらしたいとは思います。子どもも好きだから、いつかはほしいと思うけど、子どもがほしいから結婚したいっていうのは違うと思うので。 ――少し意地悪な質問になりますが、今後、結婚や出産をするとして、生まれてきた子どもが自分の「元の顔」に似ていたら、どう思いますか? その質問はよくいただきます。私はこんなにたくさん整形しましたが、どんな顔に生まれてきても、楽しく生きてる人はたくさんいると思うんです。じゃあ、私がなぜ整形したかのかといえば、子どものころから容姿について、母に否定的な言葉を言われ続けたのが大きいと思っているんです。 だからもし、母にあのような言葉を言われなければ整形しなくても楽しく生きていけたんじゃないかなと思うし、要するに環境しだいなんじゃないかなと。だから、どんな顔の子どもが生まれてきても、私の母のような言葉は絶対に投げかけないし、きちんと大事に愛を持って接していくつもりです。 取材・文/河合桃子 撮影/池上夢貢