ロ大統領、スロバキア首相と会談 ウクライナ経由ガス輸送契約期限控え
[22日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は22日、大統領府でスロバキアのフィツォ首相と会談した。欧州連合(EU)加盟国首脳のロシア訪問はまれ。 スロバキアはウクライナを経由して輸送される欧州向けロシア産ガスに依存しており、年末に期限が切れる輸送契約の延長を拒否したとしてウクライナのゼレンスキー大統領を批判する一方で、供給継続に向けた取り組みを強化している。 2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻以降でEU加盟国首脳の訪ロはフィツォ氏が3人目。スロバキアの野党はフィツォ氏の訪ロを批判した。 フィツォ氏は会談後、訪ロについてEU高官らに事前に通知していたと述べた。 また、会談はゼレンスキー氏との先週の協議を受けたものだとした。ゼレンスキー氏がウクライナを経由したスロバキアへのガス輸送に反対を表明したという。 フィツォ氏は「プーチン大統領は西側諸国とスロバキアへのガス供給を継続する用意があることを確認したが、ウクライナ大統領の立場からすると、2025年1月1日以降は事実上不可能だ」と語った。 ロシアのテレビはプーチン氏とフィツォ氏が会談の冒頭で握手する様子を放映した。ロシア大統領府のペスコフ報道官によると、会談は数日前に調整された。 フィツォ氏はウクライナの軍事情勢、戦争の平和的終結の可能性、スロバキアとロシアの関係について意見を交換したと述べた。