反則タックル問題で関東学生連盟が会見(全文4完)指示あってタックルした
監督、コーチ、当該選手、日大チームの処分がそれぞれ量刑になった理由
共同通信:共同通信の【カ*ヤ01:51:01】です。それぞれに認定した事実だと大変よく分かったんですけれども、3人、森コーチ、井上コーチ、内田監督それからあとそれに加えて宮川選手、フェニックスへの処分、それぞれの量刑となった理由をそれぞれ教えていただけますか。 寺田:では私から回答します。まずじゃあ選手、宮川選手ですが、先ほど委員長からもお話がありましたけれども悪質な反則プレーをしてしまった本人であるということですよね。それは動かない事実です。いかなる事情があったとしてもフットボール選手としてあのタックルはしてほしくなかったというのがあります。というので1年間っていいますか今シーズンですか、今シーズンの公式試合出場停止が原則です。ただ、先ほども話がありましたけれども、社会的な制裁を受けているですとか、実際真摯に反省しているという様子、見受けられます。等々の事情を組んで、先ほど話に出ましたようなただし書きの条件を満たしてくれたならば連盟と理事会の承認というのはもちろん条件になっていますけれども、それがあれば出場資格停止を解除してあげようと、まずそれです。 それから監督と井上コーチは同じ除名ですけれども、これも先ほどちょっと話、出てましたけれども、悪質なタックル行為はいってみれば私たちの認定では指示があってやったものであると。本人にはやらないでほしかったんですけれどもやらない自由が、本人としてはなかったっていう話ですよね。やらない選択肢はなかったって確か会見でも言っていましたけれども、そういう状況に追い込んだこと、そういう状況に追い込んで、かつ相手の選手をけがさせるようなプレーをしろと指示したこと。これは繰り返しになりますけれどもアメリカンフットボールにおいては許されることではございませんので、やっぱ指導者としてその指示をしたということは指導者失格であると判断しました。 プラスこれはそれほど重要ではないですけれども、やはり私どもの調査もそうですし皆さまに対する会見の中でもそうですが、私たちの判断かもしれませんけれども事実を正直には語っていただいてないなという印象も受け、それが決定的なものではないんですけれども除名という判断に至りました。 井上コーチも同じですね。先ほどどなたかの質問で、いじめだったのかとか指導を超えるものだったのかという質問がございましたけれども、客観的に見て厳しい練習であったとしても、それが選手に対する愛情とか選手の人格を尊重するとか、そういう下において行われていたのであるならばそれは厳しい指導と呼べるのかもしれません。ただ、私どもが調査した範囲内のことではありますけれども、どうもそういう選手の人格を尊重してとか、選手に対する愛情を持って行われていたのではないのではないかと、そういうふうに認定しました。そんなことも含めて除名ということになっています。 森コーチは、私どもが聞き取り調査をした範囲でではありますけれども、選手に対して指示をした、相手QBをけがさせろと指示をしたそこの側面において直接関わってはいなかったようです。本当のことは分かりません。ただ私どもが調査した範囲においてはそこはどうしても分からなかったです。指示系統としては監督、井上コーチ、本人ということになっていまして。ただ、前日ないしは前々日の段階で森コーチもそういう指示が出ていることについては知っていたのではないかという認定です。で、そうであるならば、ディフェンスコーディネーターとしてそもそも彼を試合に出場させてはいけないわけですね。スターティングメンバーもともと外してたんです。外してたんですけれども結果出るということを容認してしまったわけで、まずそこが指導者としてよろしくないという点。 それからもう1つは、1回目のファウルのあともちろん選手を1回交代させなかったということもありますし、2回目のファウルのあとにこれは先ほど委員長からの事実認定の中でも出ていましたが、審判からあの91番ひどいねと、なんとかしてよっていう、これは審判は変えろとはなかなか言えないんですよね。で、そこでなんとかしてよっていうのは精一杯の審判としてのメッセージがあったわけなんですけれども、それをディフェンスコーディネーターとしてはそれを分かった分かったって言いながら下げなかったわけです。 この辺りのことなどを捉えて、やっぱりあと、で、その結果重大な反則が、それは反則の前ですが、要は一連の行為はそれもそういうところでも関係しているということで、除名ではないですけれどもその1つ下の段階の登録抹消という判断にさせてもらいました。それからチームに関しては先ほど、これはチームに関しては先ほど委員長からお話差し上げたので、そのとおりです。 共同通信:すみません、関連してもう1点だけ。森コーチなんですけれども資格剥奪というのはこれを資格回復する可能性はあるんですか。 森本:はい。可能性という意味ではあります。 共同通信:何か、どのような状況を満たしたときとかそういうものはあるんでしょうか。 森本:明確な規定はございませんけれども、今回のこのような内容、事を発生させたという意味では、ただただ戻ってきますよということで登録をすれば戻れるというものではないというふうに認識しております。 司会:それではその前の方どうぞ。