【RISE】中村寛が無敗の中国人選手ペンジェーに大苦戦、延長戦で勝利もぎ取る
RUF presents RISE WORLD SERIES 2024 YOKOHAMA 2024年9月8日(日)神奈川・横浜BUNTAI 【写真】左ハイキックを首にひっかける中村 ▼セミファイナル(第12試合)Super Fight! -61.5kg契約3分3R延長1R 〇中村 寛(BK GYM/第8代RISEライト級王者) 延長R 判定3-0 ※10-9×3 ×エン・ペンジェー(中国/仏山温拿拳館) ※本戦の判定は30-29、28-29、29-29。 中村は野性味あふれるファイトスタイルから、“人獣”とも称される。日本拳法仕込みのサウスポーから放たれる破壊力抜群のパンチを武器に、2021年7月には大雅からダウンを奪って判定勝ち。11月にはYA-MANに判定負けを喫したが、大激闘を演じて強烈なインパクトを残す。2022年6月の『THE MATCH 2022』ではレオナ・ペタスから番狂わせの勝利を収めた。2023年4月に直樹を判定2-0で破りRISEライト級王座を奪取。2024年3月のK-1との対抗戦で与座優貴に負傷判定で敗れたが、6月にタリソン“Crazy Cyclone”フェレイラをKOして再起。戦績は16勝(13KO)6敗1無効試合。 ペンジェーは身長172cmで戦績は39戦無敗(中国国内のみの戦績でKO数は不明)。 1R、サウスポー同士。ステップインしての長いジャブを打つペンジェー。中村は左ローを蹴っていき、左カーフでペンジェーはバランスを崩す。左右の腕を動かし、前後にステップを踏んで飛び込んでの左ストレートを当てるペンジェー。中村は左目の下が腫れる。中村は左フック、踏み込んでの右フック。両手を動かしながら前へ出ていきなりヒザを突き上げるペンジェー。トリッキーな動きに終盤は翻弄された中村。 2R、ジャブを速いテンポで突くペンジェーは、中村が前に出てくると右ストレートから右ヒザを突き上げる。中村が左ミドルを蹴るとペンジェーが合わせた左ヒザがローブローとなってしまい、試合は中断。再開後、中村が前へ出ていくがペンジェーはジャブを突きまくり、タイミングよくヒザを突き上げる。両手を動かし続けてそれがフェイントとなっているペンジェー。中村は前へ出て詰めていき、左フックを打つがペンジェーはのらりくらりと逃げる。中村が入ってくるところには3連打を決めた。さらに左右連打で前へ出ていってヒザを突き上げる。 3Rも両手を動かし続けるペンジェーは踏み込んで左ストレートを打つ。中村は左フックを思い切り振り抜くが当たらない。中村が左フックから左ヒザを突き刺し、ペンジェーが一瞬嫌がる素振りを見せるが、すぐにヒザで逆襲。前へ出てガムシャラに左右フックで攻める中村。この執念で前へ出てきたペンジェーに左フックをクリーンヒットさせ、ペンジェーを大きくグラつかせる。左ボディ、左フックで猛攻を加える中村。ペンジェーもロープを背にして耐えた。 本戦の判定は三者三様でドロー。延長戦へ突入する。開始と同時に前へ出ていく中村は左ハイを首に引っ掛けるように当て、スーパーマンパンチで左ストレートをヒットさせる。ペンジェーは左ストレートで応戦するが、中村に接近を許す。ペンジェーは前蹴り、左右の連打。中村は左フックを当てに行き、ペンジェーの右スーパーマンパンチに中村が左フックをヒットさせるとペンジェーは大きく下がる。中村が魔へ出るとペンジェーは顔面前蹴り。すると今度はペンジェーが左ストレートをヒットさせ、中村の動きが止まる。追いかける中村、足を使って回り込みジャブを打つペンジェー。 判定は3-0で中村が難敵を振り切った。中村はマイクを持つと「ほんまにしょっぱい試合ばっかりしてすいませんでした。でも自分だけ予選とちょっと違う無敗の強い選手とできて自分の実力が分かったので根性だけで勝ちましたけれど、一からまた強くなって帰ってきます。もう1回一から生活環境も変えて凄くいい状態に持っていくので楽しみにしておいてください」と、トーナメントへ向けて作り直すと語った。
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