「夢は笑われてもいい」「悲しむのは、現実を笑われたときだけ」“エンタメの仕事に就きたい”10代の背中を押す言葉
――“好きなものに飽きる”不安とプラスになる考え方
こもり校長:ほかにも、自分のなかでひっかかることがあるの? リスナー:好きなアーティストとかに飽きることがあるんです。ずっと好きで聴いていた曲なのに、突然冷めて聴かなくなってしまったり。 こもり校長:うっ……。 リスナー:お笑いに対しての熱が、それっきりになってしまったら……と思ったりします。 こもり校長:「マネージャーを目指すぞ!」という今の熱量が、東京に出てきたら冷めちゃって「あんまりだな……」と思ってしまうのが怖い、ということ? リスナー:そうです。 COCO教頭:でも……私も好きな音楽とか、ハマってずっと食べていた物とかあるけど、それが“飽きる”というよりも、他に興味のあるものが出てきたからトライした、みたいな。そういうプラスの捉え方もあるじゃない? リスナー:はい……。 COCO教頭:それこそ私のマネージャーは、お笑いが好きでマネージャーになったの。こういう仕事って毎日現場が違うから……劇場の日もあればテレビ収録に付いて行く日もあるし。毎日同じことをする、というのがないから、意外と飽きないんじゃないかな。楽しいことばっかりじゃないかもだけどね。できることとか興味のあることが、どんどん降ってくるよ。だからその辺は、あんまり不安視しなくてもいいと思うよ。 リスナー:はい。
――「夢がいっぱいあるのは恥ずかしいことでもない」
こもり校長:他にもやってみたい職業はあるの? リスナー:小さいときから図書館司書にも興味があるんですけど、お笑いとで揺れ動いています。 こもり校長:俺は、“諦める”という感覚じゃなくていいと思う。どっちかの夢を選んだらどっちかは終わり、ということではないと思うのね。どっちかの道を歩んでいるなかで、どこかの分岐点で「あのころ思っていた夢が急に叶う」ということもあったりして。 COCO教頭:うん。 こもり校長:俺はダンスがやりたくて、EXILEみたいになりたくてこの業界に入って、夢をずっと追いかけてきたら……気づいたら、校長先生になっていたからね(笑)。そういうことが起きるわけよ。 COCO教頭:たしかに(笑)。 リスナー:(笑)。 こもり校長:それと同じで、今選んだものがなくなる、ということはないからね。いろんなことに興味があるなら、やりたいこともどんどん増やしていっぱい溜めたらいいよ。それを面で見るんじゃなくて、立体にして、いつかボールのように転がして夢を叶えていく方法も絶対あると思うから。興味があるものに突き進んだらいいと思う。いつかまた絶対にきっかけが来て、図書館司書にもなれるよ。 リスナー:あ~、はい! こもり校長:夢を諦める必要はないし、夢がいっぱいあるのは恥ずかしいことでもないし。あと、夢は笑われてもいいんだよ。夢なんだもん! COCO教頭:うん! こもり校長:現実に起きたことで笑われているわけではなく、夢を語って笑われているんだから。そんなのは、笑わせておけばいいんですよ。悲しむのは、現実を笑われたときだけでいいから。「夢があるんだよね」って言えばいいよ。 リスナー:わかりました! こもり校長:いつか夢を叶えた先で、また違う夢を叶えてほしいね。夢を不安に思わないで。 リスナー:わかりました! こもり校長:いつか、COCO教頭をサポートしてやってくれよ! あと、飽きないで……! COCO教頭:飽きられたら悲しい~……!(笑)。 リスナー:はい、わかりました(笑)。 ◇ このほかには…… ・「野球部で頑張っていたけど、監督の理不尽な指導がつらくてやめたくなりました」という16歳 ・「英検準2級の面接が控えています。英語が得意なCOCO教頭に、面接のコツを教えてもらいたいです」という14歳 と電話をつなぎました。