【気になるボートレーサー「ピットUP」】三馬崇史 地元水面で予選突破を果たし自信つけた
新勝率(今年5月1日~10月31日)を4.50までアップさせた三馬崇史(24=広島)は、今期まだ2節しか消化していないとはいえ5.00としている(21日現在)。前節の宮島ルーキーシリーズ第19戦「第10回スカパー・JLC杯」では予選道中3、2、3、1、3、2着というオール舟券貢献の走りで見事に準優勝戦に進出。準優勝戦は3コースから捲り飛ぶ展開で6着に終わったが、地元水面で存在感をアピールしたシリーズになった。 「これまで地元では事故が多くて迷惑をかけていたので、準優に乗れたのは本当に良かったし、自信にもなりました。でも、エンジンも出てたし、あそこまで行けば優勝戦に乗りたかったですね」 地元でデビュー初の優勝戦進出ができなかったことは確かに悔しいが、それ以上に自信をつけたシリーズでもあったことは間違いない。 小学生からソフトボールを始め、中学、高校では硬式野球に打ち込んだ。尾道商野球部ではサードでキャプテン。そんな野球ひと筋の男がなぜボートレーサーを志したのか。「最初は消防士になりたくて、大学に行っていろいろ勉強してたんですが、ボートレースが好きだった父に宮島ボートに連れて行ってもらったのがきっかけです」。生で見たボートレースがとにかくカッコ良く、目の前で繰り広げられる水上での攻防に魅了された。一念発起して受験したボートレーサー養成所の入所試験を一発でパス。今はさらなる上を目指して精進中だ。 「宮島で優出できなかったことはもちろん悔しかったけど、今の一番の目標は優出、優勝よりもA級に上がることです。強いメンバーの方と一緒に走らないと自分が成長できないので。自分はコツコツと努力するタイプ。最後にSGを勝てるような選手になりたいです」 赤ヘル軍団の新戦力。今後の活躍が楽しみだ。 ◇三馬 崇史(さんば・たかふみ)2000年(平12)8月27日生まれの24歳。130期。広島支部所属。2022年5月14日の宮島一般戦でデビュー。同年12月22日の鳴門一般戦で初1着。師匠は下寺秀和。同期は塚越海斗、藤原仙二、中山翔太ら。1メートル70、55キロ。血液型A。