好調「あなそれ」ついに最終回 タイトルに第3の解釈は登場するのか?
「あなたのことはそれほど」(TBS系)が20日、いよいよ最終回を迎える。いくえみ綾のコミックを実写ドラマ化。既婚者の美都(みつ=波瑠)が小学校の頃から好きだった同級生の有島(鈴木伸之)と再会し、W不倫に陥る。最終回直前の第9話は13日に放送され、サッカーワールドカップのアジア最終予選と時間帯がかぶりながらも平均視聴率10.1%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と2ケタを維持。最終回への期待が高まっている。
美都の「軽さ」に救われ、次も観たいとクセになる?
結婚してまもなく不倫に走り、そのうえ罪の意識も希薄なヒロイン美都を波瑠が好演したほか、各キャストの演技が話題になることが多かった。 テレビ情報誌の40代女性編集者は、同ドラマの好調をこう分析する。 「ドラマ序盤で、夫の涼太役の東出昌大が美都のスマホを盗み見て不倫疑惑が頭をもたげた瞬間の、ショックと怒りがごちゃまぜになったような顔が原作コミックとそっくり。以後、美都の不倫相手の有島の妻を演じた仲里依紗や、隣人の皆美役の中川翔子の怪演も話題になりましたね。さらに涼太の同僚役の山崎育三郎も、第9話では同性である涼太に思いを寄せていたことが発覚しました。ストーリー展開もさることながら、展開に負けないキャストの演技ぶりが人気を支えたのだと思います」 また、実際にそれぞれの登場人物に感情移入してみれば、かなり重いテーマを秘めていながらも、ヒロイン美都の軽さがプラスに作用したと見る声も。地上波放送局の30代女性スタッフは、他局ながらこのドラマのファンだという。 「不倫は許されることではないと思いますけど、美都は想像以上に軽いんですよね。相手の有島君も、やっぱり軽い。軽い2人のW不倫。普通に考えて周囲はすごく迷惑なんですけど、ドラマとして割り切って見れば、美都の軽さに救われるんです。あの爽やかなまでの軽さがあるから、有島君の奥さん役の仲さんの凍りついたような怖い演技や、しょこたんが演じた皆美のストレスからの奇行を見ても、また次回も見てみよう、っていう気になれる」