【報知オールスターC予想】60回目を迎える伝統の一戦 “古豪”エルデュクラージュ連覇なるか
第60回報知オールスターC・SIIIが2月1日、川崎競馬場の2100mで行われる。例年は元日からの川崎開催で行われていたが、今年から4月3日に実施となった川崎記念・JpnIのトライアルとして、時期を移動した。1着馬に川崎記念とダイオライト記念・JpnII(3月6日、船橋)の優先出走権が与えられる。 【写真】エルデュクラージュこれまでの軌跡 時期が違うとはいえ、やはり注目は昨年の覇者・エルデュクラージュ。前走の報知グランプリC・SIIIは絶好のスタートを切ってハナを奪い、直線に入っても勢いはそのまま。2着に2馬身差つけ、先頭でゴールに飛び込んだ。明け10歳だがまったく衰えは感じられず、川島一調教師は「ここに参戦すると表明してやってきた。状態は変わりない」と好調維持をアピール。「前走のように好スタートを切りはまってくれれば」と期待してている。自慢のスタートダッシュを決め、逃げ切りVを狙う。 地元・川崎から参戦のライトウォーリア。連覇を狙った前走の勝島王冠・SIIは2着だったが、直線でも力強く脚を伸ばしいったん先頭。勝ち馬の急襲にあって最後にさされたとはいえ、タイム差なしのハナ差と勝ちに等しい内容だった。牧場坂路での追い切りは素軽い動きで坂を駆け上がり、スピード感もたっぷり。内田勝調教師は「ここ1本で乗り込んできた。前走は一番強い競馬をしている。なんとかして、川崎記念へ」と意気込んでいる。 前走のトライアル、スパーキングオールスターチャレンジを制して、ここに駒を進めたナニハサテオキ。JRAでは芝中心の1勝馬だったが、浦和転入後【6-2-0-0】と地方馬場で一変した。前走はスローペースを先団で自在にさばき、直線で脚を伸ばす優等生な走り。「レースが近づくと、自分で体を作っているようだ」と平山真調教師。「前走より状態はいいし、馬体が良くなっている」と好感触をつかんでおり、新星の初重賞参戦、初制覇なるか注目だ。 さらに、重賞4勝馬で昨年の羽田盃、東京ダービーの2着馬・ヒーローコール、昨年のこのレースで2着のスワーヴアラミスも侮れない存在だ。 (文:スポーツ報知記者・志賀浩子)