竜巻で大型トレーラーが「引きずられていく」恐怖の瞬間...監視カメラがとらえた映像が話題に(海外)
<米テネシー州マーフリーズボロを襲った竜巻。その爪痕が市内各所に>
月曜に米テネシー州マーフリーズボロにあるミドルテネシー州立大学(MTSU)のフットボールスタジアム付近で撮影された、竜巻の猛威を捉えた劇的な動画が公開された。 【動画】竜巻で大型トレーラーが「引きずられ、横転」する決定的瞬間 同大学の監視カメラが記録したこの映像には、機材運搬用トレーラーかバスとみられる車両が強風で横転する様子が映っている。 地元番組「WDRBニュース」の気象予報士ジュード・レッドフィールドはこの動画に、「うわ! 竜巻がテネシー州マーフリーズボロにある大学キャンパスを直撃」とコメントしている。 同大学の広報担当者ジミー・ハートは地元報道機関の取材に対し、「現場に駆け付けた警察によれば、キャンパス周辺で数本の木が倒れ、局地的な洪水もいくつか発生したが、負傷者は報告されていないとのこと。キャンパスの一部で一時停電があった」と語っている。 「ニュースチャンネル5ナッシュビル」が共有した写真には、横転した機材運搬用トレーラー、えぐれた地面、駐車中の車の上に倒れた木々が写っている。 嵐によっていくつかの信号機が停電したため、マーフリーズボロ警察(MPD)が出動した。同警察はフェイスブック投稿で次のように説明している。「29日午後まで続いた嵐によって信号機が停止したため、マーフリーズボロ警察は複数の交差点で交通整理を行った」 「市内各所で木が倒れたり、枝が折れたりしたという報告があった。すでにほとんどを市の道路作業員が撤去し、残りの作業を進めている。洪水のため、道路局はウエスト・カレッジ・ストリートのCSX橋の下に標識を設置した」 米国立気象局(NWS)によれば、テネシー川流域では8月1日まで鉄砲水と悪天候の危険があり、危険度は5段階中2とされている。 この悪天候は中部大西洋岸から到来し、中西部や北部の平原など国内の他地域でも同様の気象条件が見られる。 同局は、「雷雨はともかく、今週は上層高気圧の勢力が強まり、中部と南東部で暑さが大きな話題になるだろう」と予想している。この暑さは中央平原、ハイプレーンズ、ミシシッピ川中流・下流域へと広がる見通しだ。 「西側はより暑く、東側は不快指数がより高くなる。さらに熱波が数日間にわたって続くというこの組み合わせは、天候の影響を受けやすい敏感な人だけでなく、一般の人々、特に適切な空調機器を持たない人はより危険な状況となるだろう」と同局は警鐘を鳴らしている。 (翻訳:ガリレオ)
ジョーダン・キング