宮城野親方がまわし締めて指導 伊勢ケ浜親方「時間足りない」も「みんな気合を入れてやっている」伊勢ケ浜部屋が初稽古
宮城野部屋から転籍した約20名の力士らを含めた伊勢ケ浜部屋が8日、東京都江東区の同部屋で初稽古を行った。 人数がこれまでより倍近い大所帯になったため、伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)によると稽古は30分早めた8時から開始。宮城野親方(元横綱白鵬)はまわしを締めて指導を行い、十両伯桜鵬も申し合いに参加していたという。伊勢ケ浜親方は「時間が足りない」と率直な感想を口にしつつ、「みんな気合を入れてやっている。いいんじゃないですかね」と振り返った。 元幕内北青鵬の暴行問題で宮城野部屋が事実上の一時閉鎖となったため1日付で転籍し、7日に引っ越しを行った。夏場所(5月、両国国技館)も控えるが伊勢ケ浜親方は「まずは環境に慣れてもらって。時間と日にちがかかること」と力士らを気遣い、「力士が増えることで稽古の質は上がる。相乗効果でみんな強くなる。お互いに強くなれるように。それが1番じゃないですか」と前向きに捉えた。 部屋付きとなった宮城野親方には「『しっかりやらなきゃいけない』という気持ちになってそう(まわしを締めて指導を)していると思う。45回優勝して横綱としてのスキルもある。しっかり力士に伝えてほしい」と期待を寄せた。