乃木坂46中西アルノ「思い出が止まらなくなる」ソロ歌唱も 新番組『Spicy Sessions』は「すべてが刺激に」
ゴスペラーズの黒沢薫、乃木坂46の中西アルノがMCを務める新音楽番組『Spicy Sessions』(CS放送TBSチャンネル1)が昨年12月から放送をスタートさせた。 【番組カット】ゲストのクリス・ハートと笑顔でセッションする中西アルノ 番組では、観客を前にボーカリストとバンドメンバーによる“刺激的なセッション”が繰り広げられる。メインMCである黒沢は、同番組のホストアーティストとしての役割も担い、ゲストとのミーティングにも参加。毎回ソロ歌唱がある中西は、自分自身で楽曲をセレクト。楽曲が決まった時点でバンドマスターを務める佐藤雄大氏が楽曲のアレンジを制作する。 黒沢は佐藤氏に、アレンジのイメージや大枠を伝え、細かい調整は本番の収録中、バンドメンバーやゲストと相談しながら仕上げる。さらに黒沢は、本番中、譜面を見ながら歌のパート割り、ハーモニーの振り分け、中西へのボーカリゼーション(発声法)や歌へのアプローチに対するアドバイスなど、会話と音でセッションしながら、歌を作りあげる。 2回目の放送では、中西が乃木坂46の「思い出が止まらなくなる」をソロで歌唱。黒澤のアイデアで、テンポを落とし、70年代後半のニューミュージック・シティポップスにリアレンジした。その理由を黒澤は「曲調はとてもアイドルっぽいけど、歌詞の内容は切なさもあり哀しさもある。そう考えるとシティポップだなと解釈して、番組オリジナルのアレンジを施してみました」と語っていた。この黒沢の解釈を理解し、中西は本番収録中に「サビの部分は“はい、サビ来た!”って感じで変えるんじゃなくて、その前とつながるように歌ってみて」という、黒沢からの突然のアドバイスにも見事に応える姿を見せていた。 このほど、23日午後10時から放送の『Spicy Sessions with クリス・ハート』、3月23日午後11時から放送の『Spicy Sessions with 浪岡真太郎&大島真帆(Penthouse)』の収録を終えた2人からコメントが到着した。 ――『Spicy Sessions』には“刺激的な音楽番組”ってキャッチフレーズがついていますが、MCのお2人はこの番組からどういう刺激をもらっていますか? 【中西】刺激ばっかりです。この番組のすべてが刺激になっています。黒沢さんから歌のアドバイスをいただくことも刺激だし、黒沢さんがゲストの方とセッションしている姿を間近で観られることも刺激。収録中はずっと刺激的な時間です。 【黒沢】僕は、アルノさんの歌声に刺激を受けています。最初にアルノさんの歌を聴いた時は本当に驚きました。それで、アルノさんの歌をもっと聴いてみたいと思って、MCを一緒にやってくれないかなって話になったんですよね。で、今それがかなって、一緒に『Spicy Sessions』をやらせていただいているんですけど、引き出しがどんどん開いていく感じを見ていて素晴らしいなと。一緒にセッションしていてすごく楽しいですし、尊敬してますね。 ――中西さんは、この番組でいろいろなアーティストの曲を歌うにあたり、どんな準備をしていますか? 【中西】まずは曲をちゃんと自分の中に落とし込んで、咀嚼(そしゃく)してから歌うっていうことを心がけています。例えば、この曲を歌うってなったら、本家(オリジナル)だけじゃなくて、いろんな方のカバーを聴いたりします。 【黒沢】おぉ、そうなんですか。オリジナルを聴いて、そこに対して“私の歌はこう…”って持って行くんじゃなくて、いろいろ聴いた中で取捨選択してるんですね。それは初めて聴いたなぁ、すごい! 【中西】ありがとうございます! ――黒沢さんがこの番組の中でいちばん高まる瞬間は? 【黒沢】観覧に来てくれたお客様との距離が近いから、顔とか反応からお客様も満足してもらえてるのかなって思える手応えがあるのが、まずうれしい。それから、収録が終わった後に、ゲストの人が“やってやったぜ!どうだ!”みたいな顔をして喜んでいると、番組のMC、ホストとしては成功したなと思いますね。アーティストが、セッションという少しヒリヒリしたスリリングなスタイルを楽しんでくれて、いい笑顔を見せてくれる。そこが出来ているのが1番うれしいし、セッションして歌っている中で自分もどんどんテンションがあがっていきますね。 【中西】私は、毎回、ゲストの皆さんとは(収録当日が)初対面で。そんな中で、歌いながら呼吸が合っていって、それを肌で感じる瞬間が1番好きです。初対面のアーティストの方々と、歌を通して心の向いている方向が一緒になっていく瞬間が、すごくいいなと思います。あとは、黒沢さんの楽曲に対する解釈とかを間近で、生で観られるのが本当に楽しくて。それこそJ-POP、ソウル、ハードロックまで歌えるのもすごいと思うんですけど、曲によって、声色が全然違うんですよ。本当、知りたいことがすごくたくさんあるし、これからも初めて知ることばかりだと思うんです。 【黒沢】次の収録も今から楽しみですね。『Spicy Sessions』って感覚としてはテレビ収録っていうより、ライヴに近い。歌は生き物だから。そこをこれからもしっかり届ける。そしてゲストの皆さんにも観覧に来てくれたお客様にも視聴者の皆さんにも、もっとセッションを楽しんでいただけるように頑張りたいなと思っています。