「一番やりたかったサッカーを全国大会でできた」神戸弘陵が仙台育英に4‐0で圧勝
全国48代表校チームが参加し12月28日に開幕を迎えた第102回全国高校サッカー選手権。関東各地の会場で開催されニッパツ三ッ沢競技場では2試合が行われた。 【フォトギャラリー】仙台育英 vs 神戸弘陵 第2試合は2大会ぶり、今大会出場校中、最多37回目の出場となる仙台育英(宮城)と3大会ぶり12回目 神戸弘陵(兵庫)が対戦した。 前線からのハイプレスから長身の2トップに預ける仙台育英に対し、効果的なサイドチェンジや縦パスを狙う神戸弘陵。 試合は18分、神戸弘陵MF8木津奏芽(2年)のパスを受けたMF7佐波昂大(3年)がゴール前でシュート。相手選手がブロックした際のこぼれ球をMF8 木津が押し込んで先制。神戸弘陵の勢いは止まらず、32分、左サイドMF7佐波のパスを受けたFW馬場悠平がドリブルを仕掛け、そのままシュート。これが決まり、追加点を挙げた。 後半に入っても神戸弘陵の勢い止まらず、23分、右サイドMF7佐波の浮き球のパスをフリーで受けたFW10北藤朔(3年)が右足で蹴りこみ、3点目。さらに後半アディショナルタイム、PKの判定を得た。これをFW10北藤が決めて試合終了。神戸弘陵が4-0で仙台育英を下し、2回戦に駒を進め、31日に前橋育英と対戦する。 この日2得点のFW10北藤は「自分たちが一番、やりたかったサッカーを全国大会でできて、県大会決勝より良いサッカーができた」と確かな手ごたえを語った。 「自分たちの力を出しきれなかったとともに、出させてもらえなかった。相手が1枚も2枚も上だった」と仙台育英・城福敬監督。 こう感想を話すのもシュート数、神戸弘陵11本に対して仙台育英は1本のみだったことから理解できる。 一方、神戸弘陵・谷純一監督は「この大会で最多出場を誇る仙台育英は力のあるチーム。ただ相手に合わせるのではなく、自分たちがやってきたことと、大舞台を楽しむこと、緊張より楽しむところに重きをおいて話をした。そこに選手は反応してくれた。ミスをおそれず、自分たちの持ち味を出してくれた試合だった」と総括した。 (文・写真=佐藤亮太)