片岡愛之助「翔んで埼玉」で荒ぶる大阪府知事役!「言葉遣いが悪くてびっくり(笑)」
2019年、GACKTさんと二階堂ふみさんがW主演を務め、架空の埼玉県を徹底的にディスる内容が話題を呼んだ映画「翔んで埼玉」。 【写真16枚】片岡愛之助 撮りおろしフォトギャラリー その続編となる映画「翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~」が、11月23日(木・祝)より公開。 「埼玉に海を作る!」と意気込む麻実麗(GACKT)ら埼玉解放戦線のメンバーが、遥か西の地・関西へと向かったことで全国を巻き込む東西対決に発展。関西の地で勃発した史上類を見ない壮絶なディスバトルが描かれます。 フジテレビュー!!は、今作でドギツイ大阪弁を放ち関西を牛耳る大阪府知事・嘉祥寺晃役の片岡愛之助さんにインタビュー。役柄について、ド派手な衣装の裏話を聞きました。
別世界のような作品!「撮影は毎日お祭りのようでした」
──まず「翔んで埼玉」に対する印象から聞かせてください。 うちの亡くなった父(片岡秀太郎さん)が、「翔んで埼玉」の作者・魔夜峰央さん描いたギャグ漫画「パタリロ!」が大好きで、父から勧められたのをきっかけに読んでいたんです。あの世界観が好きだったので、前作の映画「翔んで埼玉」も楽しく拝見していました。 映画は、GACKTさんや二階堂ふみさんをはじめ皆さん美しくて、別世界ですよね。僕は歌舞伎俳優ですから、「劇場に入ったら別世界」という、普段とは違う世界の中で役を生きているので、すごく親近感がわく作品だなと感じていました。 とにかく皆さん、見た目も含めて個性的だけど違和感がないから、すごいですよね。特に(埼玉デューク役の)京本政樹先生は美しかったです。 ──その「翔んで埼玉」の続編に出演すると決まったときは、どんな心境でしたか? 大阪府知事の役と聞いたので、あの世界観の中で意外と普通の役なのかもしれないと思っていたのですが…台本を開いたら、言葉遣いがものすごく悪くてびっくりしました(笑)。常に荒ぶっている役ですね。 これはどのくらいの人が気づくのか分からないのですが、実は、嘉祥寺が着ている服は、池乃めだかさんの衣装をモチーフにしているんです。武内(英樹)監督と話しているときに「大阪人なら、この衣装の柄を見たらすぐ分かる」と言われていましたが、僕は気づかなくて(笑)。でも大阪代表のような方をモチーフにして作られているので、うれしかったですね。 ──常に荒ぶっているという嘉祥寺晃ですが、どのように役作りをしましたか? 台本を読んで、武内監督とディスカッションをして、1度前作を見直して、現場でセットを感じて、「こういう世界観なんだな」とつかんでいきました。 だいたいのところは、台本を読んだだけでイメージはついていたんですけどね。「じゃかぁしぃ!甲子園に放りこんだれ!」って、そんな強烈な物言いをする人いないですから。そういう役なんだな、と(笑)。 あとは、出来上がった衣装とメイクも役を仕上げていくうえでは大きかったです。濃いメイクで、最初は「街に出たときに、変な人に見えるんじゃないかな?」と不安で。どういう感じで映るのか、カメラテストもしました。 カメラテストで「いけますね!」とスタッフさんたちに言われたあとも、実は半信半疑だったんですけど(笑)、完成した映像を見たらバッチリでしたね。 ──武内監督から、役に関するリクエストなどはありましたか? ドラマでも、映画でも、演劇でもそうだと思うのですが、中途半端にふざけるよりも、真剣にやればやるほど面白さって増しますよね。だからだと思いますが、武内監督からは「大河ドラマのように、大真面目にやってください」と言われました。 そのほかには、特に言われたことはなかったと思います。(監督は)いつも笑っていましたね(笑)。「これで大丈夫ですか?」と聞くと、「最高です!」と返ってくることが多くて。僕も「次は別のパターンでもやってみよう」と、自由にお芝居をすることができました。 ──撮影現場で印象に残っていることはありますか? ただひと言、毎日が楽しかったです。毎日がお祭りのような感じで。「わー!」「なんじゃこりゃ」「わっはっはっは~!」と、盛り上がっていて、あまり働いている気分ではなくて(笑)。現場で一番楽しんでいたのは監督で、それがまた面白かったです。 圧倒的に人を押さえつけたり、怒声を響かせることが多くて、やりすぎてしまう場面もあったので、武内監督に「やりすぎだったら言ってください」とお願いをしながらの撮影でした。