女子バレー 中田久美監督「誰がエースや軸になってくれるか期待」
中田監督がやりたいバレーとは
──テンポのいいバレーを目指して、全日本でもネットの上に紐をはって練習されていますが、「久美さんのやりたいこと」「スピーディーなバレー」「速いバレー」についてもう一度教えていただけますか。 「間」ですね。状況判断、(ボール)テクニックというよりもスキル、連携。セッターがどこからセットアップしているか、どこにパスを返せばセッターが多方向にトスを上げられるのか。人はいい準備ができるのか。わかっているようでわかっていないこともある。トスを低く速くするということではなく、パスの高さ(地上からセッターに渡るまでの高さ)でテンポや間を作ってもらいたい。テンポや間がいいからスピーディーに見える。そういうちゃんとした目的意識がある、後手後手にまわらないバレーをしたいですね。原点に戻ろうと思います。 そうなると古賀(紗理那)らもレシーブに対しての体の使い方が変わってきますよね。リベロも変わってきましたね。コトエ(井上)は膝の靭帯を断裂したことがあるので、けがをしない動きに変えつつやっています。 ──キーマンは? やっぱり1本目を触る選手でだいたい7割が決まりますよね。 ──本当に大事ですね。でも世界相手にもしその1本目がうまく返らなかった場合はどうしますか? そこも強化していかなければならないですよね。でも、そればかりやってしまうと(意識も)守りになってしまう。それよりもやはり積極的に点数の取り方を追求したいです。できなかったらどうするかも大事ですが、「できないことをできるようにしよう」と。当たり前のことを当たり前にやる、ということが日本のバレーの中ではやはり大事だと思いますし、レシーブ力、その正確性が世界一でなければ難しいと思います。今までも追求してきましたが、それを使って、コンビネーションや機動力……どうやって点数を取っていくのかというところが課題なのかなと。
「地味に結果にこだわりたい」
──最後に、中田監督としての初陣でもある「ワールドグランプリ」に向けて、意気込みをお願いします。 泥くさく、華はないかもしれないですが、地味に結果にこだわりたい。当たり前のことが当たり前にできるチームとして。やるしかない。頑張ります! 【ワールドグランプリの日程】 オランダ大会 7月8日:日本 × タイ(午前3時半~) 7月9日:日本 × ドミニカ共和国(午前3時半~) 7月10日:日本 × オランダ(午前0時半~) 仙台大会 7月14日:日本 × タイ(午後7時~) 7月15日:日本 × セルビア(午後2時~) 7月16日:日本 × ブラジル(午後1時5分~) 香港大会 7月21日:日本 × 中国(午後10時~) 7月22日:日本 × セルビア(午後1時15分~) 7月23日:日本 × ロシア(午後1時15分~) ※時間は日本時間 決勝ラウンド 8月2日~6日:予選ラウンド上位5チームと中国が出場(南京)