北都銀行 荘内銀行と合併し「フィデア銀行」に 新頭取は北都銀行の佐藤敬専務 顧客への影響は?
ABS秋田放送
フィデアホールディングスは、傘下の北都銀行と、山形県鶴岡市に本店を置く荘内銀行を、2027年1月1日付で合併し、名称を「フィデア銀行」にすると発表しました。 合併後の本店は山形市に置かれ、頭取には、現在の北都銀行の佐藤敬専務が就任します。 水戸谷卓記者 「宮城県仙台市で行われる記者会見の会場では、これから北都銀行と荘内銀行の合併についての記者会見が行われます」 注目を集めた、8日の記者会見。 北都銀行の伊藤新頭取をはじめ、荘内銀行と両行の持ち株会社のフィデアホールディングスの代表が顔をそろえました。 フィデアホールディングス 新野正博 社長 「新銀行名は“フィデア銀行”です」 「新銀行は、合併による規模の拡大および営業基盤の拡充を最大限生かし、山形県、秋田県にまたがる広域地方銀行として、広域性と専門性の強みにさらに磨きをかけて、地域経済を支える事業者支援による両県経済の活性化に、より一層貢献して参ります」 北都銀行 伊藤 新頭取 「何よりもお客様の営業のご支援をさせていただく、メンバーが増えるということで、そういった効果が期待できると思っておりますので、秋田だけではありませんが、両県にいろんなメリットをご提供できると確信しております」 北都銀行は、山形県鶴岡市に本店を置く荘内銀行に吸収合併される形で、約2年後、2027年1月1日に「フィデア銀行」となります。 合併後の本店は、山形市に置かれます。 合併後の「フィデア銀行」は、今年3月末時点での総資産が3兆656億円あまりとなり、秋田銀行、山形銀行に次いで、東北で7番目の規模の銀行となる見通しです。 県境を越えた銀行の合併は、東北では初めてです。 また、来年4月に、北都銀行の佐藤敬専務が、北都銀行と荘内銀行、両行の頭取に就任することが発表されました。 佐藤新頭取は、フィデア銀行の初代頭取に就任することも内定しています。 北都銀行 佐藤敬 専務 「両行の優秀な人材を相互に活用する、両行が持っている有益な情報を流通させる、経営と本部業務の一体運営を進めまして、より一層、地域の事業者様であったり、自治体様であったり、そういったご支援を強化できるような体制整備を進めて参りたいというふうに考えております」 来年度からは、2つの銀行の人事も一本化されるなど、合併に向けた動きがより本格化していきます。 佐藤新頭取就任後、伊藤頭取は、フィデアホールディングスの会長となることが決まっています。 伊藤頭取は、本店が山形に置かれることによる県内企業や個人の顧客への影響は全くないと述べました。 また、北都銀行のバドミントン部については、秋田での活動を続けていく予定だということです。