70スープラにセリカXX「KINTO」旧車愛ビジネスの深み
「あの当時は、こんな感じで走っていたんだったよなぁ」と、感慨深い。 エンジンはしっかり整備されており状態はとてもよく、アイドリング時の振動や音は静か。キャブレターからEFI(電子制御噴射装置)の時代になっていたとはいえ、しっかりメインテナンスされていることを実感する。 アクセルワークに順応して実に扱いやすく、ゆったりとした気分で丁寧にシフトしながら、街中ドライブを楽しんだ。これが、「わナンバー」で乗れるのである。一般向けの貸出価格は、午前10時から午後6時で3万円だ。
続いて、スープラ 2.5GTツインターボエアロトップに乗る。こちらは、フロントのストラットタワーバーや吸気系のマイルドチューニングなどを施した仕様だ。 セリカXX 2000GTと比べると、明らかに「時代が変わった」感じがして、走り味とハンドリングはスポーツカーとして洗練されている。 1990年代はターボチューニングの全盛期だったが、この車両のターボチャージャーはノーマルのようだ。当時のターボエンジンらしい、3000rpmからはっきりとトルク感が実感できるセッティング。当時としては、かなり迫力のあるトルク感だったことを今、改めて実感した。こちらの貸出価格は、午前10時から午後6時で2万5000円である。
■昭和レトロと当時の憧れ 埼玉トヨペット浦和美園支店でのVintage Club by KINTOの実施は、2023年2月からの第1回目に次いで、今回が2回目。 先回はスープラ 2.5GTエアロトップのほか、1973年式の「セリカ 1600GT(TA22型)」と1975年式の「セリカリフトバック 2.0GT(RA25型)」を貸し出した。 同店の本間拓氏は「昭和レトロブームもあり、当時を知らない20代と、当時は手が届かず乗る機会のなかった50代が主流だった」と顧客層を分析した。首都圏以外の遠方からの顧客もいたという。