ヘンリー王子とメーガン妃、資金洗浄容疑で逃亡中の実業家から特別待遇 ナイジェリアでのフライトを無料提供される
今月初めにナイジェリアを訪れたヘンリー王子とメーガン妃。ヘンリー王子が立ち上げたチャリティスポーツイベント、インビクタスにナイジェリアが加盟したことを記念する訪問だった。王子と妃は3日間にわたり防衛省でレセプションに出席したり、現地の学校で生徒たちと対面したりとロイヤルさながらのツアーを繰り広げた。 【写真】ヘンリー王子は誰似? 不気味なくらいそっくりな英国ロイヤル18人
このツアーでナイジェリア国内を移動する際、現地の航空会社エア・ピースから無料でフライトを提供されていたことが明らかになった。新聞「ミラー」が報じている。問題なのはエア・ピースのCEOであるアレン・オニェマの素性。同紙によると彼は2019年にアメリカの司法省からマネーロンダリングと銀行に対する詐欺行為で起訴された。それを知った彼はアメリカを出国、今も起訴されたままである。つまり逃亡犯だということ。ちなみに起訴状によるとオニェマはアメリカの銀行口座を使って2,000万ドル(約31億円)以上の資金を洗浄したという。
エア・ピースの関係者は同紙に会社が2人を特別待遇していたことを認めている。関係者のスタンリー・オリサが「CEOはサセックス夫妻に無料でフライトを提供した」と証言している。もちろんフライトは貸切。「ロイヤルと側近だけで他の乗客はいなかった。我々は2人がロイヤルであることを理解しているので、機内では最高級のおもてなしをした。他の人に対するものとは異なる、特別なものだった」。
アメリカ政府が犯罪の容疑者と見なしている人物との関わりも問題視されているが、環境保護活動家は二酸化炭素の排出量に注目。新聞「デイリーメール」によると王子と妃が使用したのは定員120名の飛行機。ナイジェリアの首都アブジャと南西部にある都市ラゴスを往復することで12トンの二酸化炭素が排出されたという。ちなみに1人の人が年間に排出する二酸化炭素量は平均4トンだと同紙は比較している。
このツアーについてヘンリー王子は雑誌『ピープル』に「人々をサポートしたり解決策を見出したりといった前向きな変化を起こすためには、自分たちの大義を掲げ人々の話に耳を傾けながら、彼らと直接会うことが大切だ」とコメント、これからはツアーを増やしていきたいという意気込みを語っている。2019年にエコツーリズムを推進するイニシアチブ「トラヴァリスト」をスタート、環境に優しい旅を後押ししている王子。今後ツアーを増やしていくなら、このイニシアチブとタッグを組んでみるのもいいかも。