12月の積雪1メートルは50年間で3回のみ 青森
青森県内は29日、津軽と下北、上北で雪が降り続き、青森市の積雪は同日午前11時に101センチ、午後1時には106センチに達した。同市で12月に1メートルを超えたのは2021年以来3年ぶりで、過去50年間では1984年、2021年に続き3例目。連日雪片付けに追われる市民は疲労の色が濃く、道路はスローペースの車で混雑。鉄路にも大きな影響が出た。 青森地方気象台によると29日午後5時現在、青森市の積雪は103センチで平年の約3.5倍。ほかの地点は青森市酸ケ湯356センチ、青森大谷148センチ、弘前83センチ、平川市碇ケ関74センチ、五所川原71センチ、野辺地54センチ、むつ市脇野沢52センチ、八戸と三戸10センチなどとなっている。酸ケ湯と、弘前(午後3時時点84センチ)、青森大谷(同時刻時点150センチ)は12月の歴代1位記録。 JR青森支店によると、大雪の影響で大湊線は上下計17本が運休、3本が遅れたほか、30日は大湊発の上り始発を計画運休する。五能線は上りのリゾートしらかみ1本が計画運休し、ポイント故障のため上り1本が遅れた。青い森鉄道では青森-浅虫温泉間の除雪作業が難航したため上下計38本が運休または区間運休し、30日は八戸発の下り始発などを計画運休する。 同気象台によると、30日の県内は冬型の気圧配置が次第に緩むが、低気圧や前線の影響で朝晩を中心に雪の降るところが多い見込み。 31日は南から暖かい空気が入って気温が上がり、予想最高気温は八戸7度、青森5度で、午前を中心に雨が降りやすくなるという。 正月三が日は、1日夜ごろから上空約5千メートルに氷点下36度以下の強い寒気が入り、2日から3日にかけ冷え込んで雪も降る予報となっている。