枚方出身の礒本容子さん、ハンググライディング女子世界選手権で優勝。日本人初/大阪
女王抑え世界制覇、支えてくれた家族のおかげ
今年6月下旬から7月上旬にかけてフランスで行われる女子の世界選手権への出場を決めた。2年に1回行なわれる大会、オリンピックがないこの競技にとって、この大会は世界最高峰。アメリカ、フランス、ドイツ、コロンビアなど、世界の代表21人が集結してこの大会。体重をベストから10キロ上げるなどの体作りも行って臨んだ。 そして、連覇を重ね不動の地位を築いてきたコリーナ・シュヴィー ゲルスハウゼン選手(ドイツ)の優勝が有力視される中、彼女を抑えて世界制覇を成し遂げた。日本人初の快挙だった。「あきらめないでやり続けてよかった。そして、協力してくれた夫や娘、家族はすごく喜んでくれたんです」
ハンググライダーを広めていきたい
今回の優勝を通じて、ハンググライダーをもっと広めたいという礒本さん。「自然の力を頼っているスポーツ。その自然の力を読んで、その読みが当たっているかで結果が違う。自然の上昇気流を使ったり乗り継いだり、景色を楽しみながら鳥になった気分になれるのがええんです」とうれしそうに話す。 だが、まだまだ夢には続きがある。次の目標は、男女総合の世界選手権で日本代表入りし、制覇すること。女子世界選手権制覇を成し遂げたママさん選手は、帰国後の忙しさに追われながらも、きょうも和歌山の練習場で大空にはばたいていることだろう。