「マイナス金利解除」で生活に影響は? 経済部記者が解説
日テレNEWS NNN
日本銀行は18日と19日、金融政策決定会合を開き、マイナス金利政策の解除など、大規模な金融緩和策の修正を議論します。もしマイナス金利政策が解除されると、私たちの生活にはどのような影響が考えられるのか、日本テレビ経済部・渡邊翔記者が解説します。 ――マイナス金利が解除されれば金利が上がりますが、どういったことに影響があるでしょうか。 例えば、短期金利に連動する住宅ローンの変動型金利です。ただ、多少の上昇はあり得ますが、今のところ銀行各社は大きく変えないとみられています。 また、預金の金利も今後、顧客獲得のために上げる銀行が出てくるかもしれませんが、こちらも一気に上がるわけではありません。 利上げの幅でみれば0.1%程度にとどまるとの見方が有力で、ローン金利も預金金利も「急に」「大きく」は変わらないとみられています。 一方で、影響を感じやすいものとしては、「為替」が考えられます。利上げで日米の金利差が縮まれば、過度な円安が抑えられ、物価高に歯止めがかかる可能性があります。 ただ、植田総裁がマイナス金利を解除しても金融緩和は続けるという姿勢を強調した場合、為替は一時的には上下しても水準は大きく変わらないという見方も出ています。